テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(440)
新太郎様!江戸へ行くのに一人では危ないから、と新太郎がついて行くというのを、意地を張って断った小浪は、源八郎をお伴に連れ江戸へ向かっていました。 父を訪ねて行った屋敷の帰り道、二人のやくざに襲われます。源八郎は簡単にやられ小浪に二人がかかっていった時、編み笠をかぶった着流しのお侍が小浪を助けます。 お侍が小浪の腕を掴んだまま離さないので振りきろうとしますが、離してもらえません・・源八郎が向っていきますがムリです。小浪が観念した様子でおとなしくなったところで、編み笠のお侍は笠を取りました。 「どうです、だから一人ではいけないと言ったでしょう」・・新太郎でした。 小浪 「恩にきせるきなの、あんな弱虫の二人ぐらい・・」 新太郎「その弱虫に捕まえられて、青くなっていたのはどなたでしたっけ」 小浪 「知らない。早く国へお帰り」 新太郎「帰りません。危なっかしくて見ておれないじゃありませんか」 小浪 「そなたの助けなどいりません」 ヒステリーを起こして行こうとする小浪を見ていて苦笑いをする新太郎です。 源八郎をと歩く小浪の後を見守るようについて行く新太郎。 二度ほど振り返り、新太郎がついてきてくれるのを見てにこりとする小浪です。 新太郎がついてきてくれるとばかり思っていたが、 次に振り返ると、新太郎が帰って行くのを見て、新太郎を追って駆けだします。それを察した新太郎が振返ると、また先へと歩き出す意地っ張りの小浪です。真剣に小浪をガードしていく新太郎です。 新太郎と小浪の可愛い喧嘩シーンもこのあたりで・・・いよいよ本筋に入っていきます。 旋風の次郎吉が盗んだ里見家改易次第書には、財宝十万両の隠し場所の謎を解く鍵形の鏡の所在が記されていました。一足先にひとり占めをと考え、安房(あわ)の館山へ向かう次郎吉でした。 駒木飛騨は濡髪おえんを安房に向わせ、田沼意次は飛騨を差し置いて十万両を・・と考え、鍵形の鍵を手に入れるため隠密の幾江小市郎を安房に向わせることにします。 小浪は、途中いなくなった新太郎を見つけ出し、今後のことを相談しようと江戸の町を探し歩いています。 隠密幾江小市郎が阿波へ向かおうとしていた夜、飛騨のまわした刺客に襲われます。そこに通りかかった新太郎が助太刀に入ります。 新太郎「事情は存ぜぬが、理不尽な曲者と見た。助勢つかまつる」 小市郎「かたじけない」 (立回りです。橋蔵さまの殺陣と表情決まってきました。舞踊でつちかった体のしなりが素晴らしい。このような体の動きをできるチャンバラスターは他にはいません。でも、橋蔵さまは、こんなくらいで満足する方ではありません) 小市郎「いや、何とお礼の申しようもござらん。急ぎの旅ゆえ、せめてご姓名を」 新太郎「いや、当方も旅の者でござる。いささか、人を訪ねますので御免」 不思議な人だというような小市郎です。 小浪は新太郎を見つけ会うことが出来なかったので、菅谷家に戻ってきていました。祖母のさよから新太郎はどうしたのだと聞かれ、小浪は、心配して追ってきてくれたのに意地悪をして・・と泣きじゃくります。新太郎の母かねは、心配しなくて大丈夫、江戸でお嬢様を探しだせなかったら、一旦帰ってくるに決まっている、と小浪に言います。祖母から菅谷家の先祖里見家の時から受け継がれてきたという鍵形の鏡を、小浪の幸せのため、菅谷家のために、大切にしまって置くようにと渡されます。その話を縁の下に忍びこみ聞いていた次郎吉は、その夜部屋に押し入りました。 同じ頃、新太郎が菅谷家に戻ってきました。 新太郎を迎えに出た母かねに「母上、お嬢様は」と聞き、辺りを見回し雨戸が開いているのを見つけ、「曲者」と叫びます。 小浪の部屋にちょうど入っていた次郎吉は、鏡を盗みましたが、新太郎に阻まれ逃げる時落してしまいます。 次郎吉「野郎、覚えてやがれ」 追おうとする新太郎に 小浪 「新太郎」と。 新太郎「お嬢様、ご無事でしたか」 小浪 「新太郎様」 (小浪の新太郎に対しての本当の思いがわかりましたね) 新太郎に抱きついた小浪でしたが、ふと気づき、新太郎が何か言おうとしたとき離れていきました。 (この時、新太郎も小浪に何かを伝えたかったのです・・よね) 神社のお参りに来ていた小浪を、次郎吉一味が鏡ほしさに拉致しょうとするところを幾江小市郎が助けます。小浪が落したかんざしを見て、菅谷家の小浪とわかりびっくりしているところへ、源八郎から知らせを受けた新太郎がやってきます。 新太郎「お嬢様、ご無事でしたか」 小浪 「この方に助けていただいたんです」 小市郎と新太郎は、お互いにびっくり。 小市郎「貴殿はあの時の」 新太郎「いゃぁ、奇遇でしたなぁ」 新太郎と小浪が乳兄妹と聞き、小市郎の顔色が変わりました。 小市郎は田沼意次から、菅谷家から鏡を探すように言われている隠密です。その彼が菅谷家に滞在することになります。新太郎と小浪とどのように関わってくるのでしょう。 次郎吉はどこまで執拗に狙ってくるのでしょう。 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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