テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(440)
落ち合う先は保品で、きっと行きます峠で新太郎と会えた小浪ですが、前途多難。宿場町には小浪の人相書きが立てられ、捕り方は町の中を見廻っていました。新太郎と小浪が人目を避けるように宿場町に入ってきました。あとをつけた次郎吉と小市郎とおえんも宿場町にやってきました。 少し路地に入った所にある客引きをしている旅籠に入ります。 いよいよ明日は保品に着くところまでやって来ていたのです。 新太郎は母かねが、鏡の謎を保品の代官に聞いてみるように言っていたことを小浪にいいます。 小浪は「どんな謎でしょう」と言い、新太郎に鏡をと言います。 新太郎「拙者は持っておりません」 ![]() 新太郎「)^o^( ご心配には及びません」 母と源八郎があとから保品へ持ってくることになっている、敵の意表を突いたのだといいます。二人の様子を覗いている次郎吉の姿がありました。 宿の婆さんがお風呂にどうぞと部屋にやってきます。 (見るからに一癖ある意地悪そうな婆さんです。ここらあたりで何かが起こりそうな気配がうかがえます) 新太郎「お嬢様、気をつけください。あなたは男であるということを、片時もお忘 れにならぬよう」 ![]() 小浪 「分かってます。新太郎・・いや、兄上こそ、拙者のことをお嬢様など」 新太郎「はぁっ?」 新太郎「あっ、そうか」 ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿、と笑う二人です。 ![]() 旅籠の風呂場です。 新太郎は脱衣所に、風呂に入ってる小浪が歌を歌い出したので慌てる新太郎(小声で) 新太郎「これ、お嬢・・浪之介、聞こえたら女と分かるじゃありませんか」 ![]() 宿の婆さんと息子がひそひそ話している様子を見て、新太郎が大きな声で漢詩をうたいだします。 (漢詩楓橋(ふうきょう)夜泊(やはく)の一小節を歌うのです。私、漢詩を勉強してしまいましたわ。橋蔵さまがうたっています) 月~落ち~烏~啼いて、霜~天に~満つ そこへ婆さんが様子を見にきて、新太郎が風呂に入っていないのを見ると「ご一緒ではないので」と。 息子はさっき歌っていたのは女だ、もしやと人相書きを見ます。 新太郎は部屋に帰ると、湯からあがった小浪に、感ずかれたことを耳打ちし、旅籠を発つ支度をして部屋を出ようとしたとき、婆さんが酒を持ってきて、息子が町方を連れてくるまで引き留めようとします。 ![]() 新太郎「わしは下戸じゃが、弟は酒好きでなぁ」 小浪は婆さんから酒を勧められる。どうしたらよいか、新太郎の顔を見る小浪です。 (ねえねえ、新太郎どうするのよ。わたし飲めませんよ、どうすればいいの。何とかして・・こんな感じの小浪の顔つきですね。新太郎は、さぁーて、どうしたものかと思案中ですね) ![]() (新太郎、何か思いついたようです) 新太郎「うん、猪口など面倒だろう。これで飲むがいい」 といって、湯呑を差し出します。 小浪 「これで・・」 (ますます困惑する小浪) 目で合図をする新太郎です。 ![]() 湯呑に注がれた酒を飲めずにいる小浪を見て、新太郎は婆さんに歌をきかせてやりなさい。というのです。 新太郎「なあ、婆さん、弟は女子に負けぬぐらい上手いぞ」 と新太郎が言いながら体で遮っている間に、小浪は湯呑を取り変えます。 ![]() 黒田節を歌い終わった時、新太郎が外の気配を感じ廊下へ出た時には、捕り方が二階までやってきていました。 ![]() ![]() ⇒ ![]() ![]() 小浪に手が回った、早く逃げるように言い、捕り方と立回りになります。 屋根伝いに逃げますが、四方八方囲まれてしまい、落ち合う先は保品でと・・新太郎「きっと行きます」と・・二人は別々に逃げることにします。 ![]() 新太郎は、捕り方を蹴散らしながら川沿いに出たところで、飛騨の短筒で撃たれ、川に落ちてしまいます。小浪は飛び込んだ芝居小屋の大夫に助けられ、逃れることができました。 飛騨の短筒で撃たれた新太郎は、大丈夫でしょうか。ここで死んでは、新太郎と小浪の人生が余りにも可哀想です。 新太郎の保品へ「きっと行きます」・・の言葉を信じて、次回に期待してまいりましょう。 続きます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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