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政吉無銭飲食?か 《ここからは”風来坊政吉の無銭飲食?”場面に入ってゆきます》 すっかり上がり込んだ政吉はお銚子のお燗をつけ過ぎ「あちちちちっ、おっ、あちいっ」と・・・「せっかくの酒が、つき過ぎて台無しじゃねえか。・・酒ってものはなあ、お燗の加減が一番大切なんだがな・・・へ」といいながら、ご馳走をかぶせてある布をとり、箸を持ち醤油にワサビを入れ、刺身に手をつけようとしています。 刺身に箸を持っていくと、「一つぐらいいいだろう」と口にひょいと刺身を入れたのはよいのだが、ワサビが効き過ぎで「あああっ」といいながらお銚子に手を伸ばします。そして、お猪口で一杯飲んだ政吉は、「あああっ、・・こいつはワサビが効きやがるぜ、こりゃあ」・・「はあーあ、うめぇ」と。 こうして、すっかり落ち着いてしまった政吉、刺身をさかなに酒がすすみます。いい気分になったところで、「あれっ」と気がついたのです。「こいつはいけねえや。いつの間にか、一皿なくなっちまったぜ、こらあ」皿を持って困ったかなあと思いきや、妙案が浮かんだのです。「よしきた、それじゃ、これをこうやってと、へっ、これだったら、わかるめえ、あはっは」 隣家のおかみさんが、家の中の様子をうかがっているのを分かっている政吉、でも気にしません。 「ひ―ふーみーよー、(もう一つの皿を見て)ひーふーみーよ―・・・いつ切れか。・・四切れと五切れじゃ、こいつは不公平だな。一つ食ってやらなきゃ、あとでもめるぞお」 外で様子をうかがっているおかみさんに聞こえるような素振をします。 そして、悪気もなく食べ続けるのです。 「では、・・・ごちそうさま・・・いただきます」 六助とおすきが帰ってきたので、さっそく隣家のおかみさんが知らせます。六助が慌てて行き、玄関格子から中の様子を見ています。六助が帰って来て見ているのを分かって、より以上にふてぶてしくなっていきます。 (政吉にして見れば「おっ、六助の野郎帰って来たな、よし」というところかな?) この後、六助の家では何事かがおきるのでしょうか。政吉は六助が清水一家の者と分かってやっているようにも思えますが・・・どうなるのでしょう。 続きます。
炎の城・・・(11) 2024年08月05日
炎の城・・・(10) 2024年07月29日
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