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先日、今年3度目の石川県小松でのサウンド・レゾナンスのワークショップとコンサレルテーションを終え、最終日、名古屋へと向かう道すがら、前から訪ねたかった福井県立恐竜博物館へ足を伸ばすことができたのでした……
前回、まだ白山山麓の里にも雪が残っていた3月初旬、勝山にある“子どもの家小学校、中学校”という、きわめて斬新で、実験的で、しかも、グランディングがしっかりとできているニールの精神に基づく新しい学校を見学にいったおり、近くを通りかかったときに、突然、道路脇の森の中に、青空を背景として巨大な銀色の卵形の構造物が出現してきて、それがまるで、『風の谷のナウシカ』に出てくるオウムのような印象を受けたので、ぜひ立ち寄って見たかったのですが、時間の関係で断念したのが、この恐竜博物館だったのでした…… 今回は、どんよりとした空模様だったので、まるで銀色の巨大な卵が、同じ色の背景に溶け込んでしまって、境界線があいまいになっており、それもた一種独特の雰囲気を醸し出しているのでした…… そして、この巨大な恐竜博物館の内部もまた卵状になっており、エントランスから、いきなり地下にむかってエスカレータを降りていったあと、今度は、だんだんと螺旋状に階を上昇しながら、生命進化のプロセスを、化石やら、骨やら、岩石やら、パネルやら、ビデオ映像やらで学習できるようになっているのです…… 名前は恐竜博物館ですが、中は決して恐竜だけにフォーカスされているわけではなく、つまるところは、地球上の生命誕生から人間までの進化プロセスを、壮大なプロジェクトのなかで振り返ることができるようになっている見事な装置なのでした…… そして興味深いのは、この巨大な銀色に輝く卵の生命装置のすぐ近くに、宝慶寺という永平寺の奥の院……道元禅の隠しアジトのような道場があって、今でも、少数の修行者たちが、冬場の積雪3メートルを超えるという環境のなか、黙々と只管打坐していることと、今、そこの堂長として新人を育てている田中真海和尚こそ、79年にプーナのoshoのアシュラムで、ばったり出くわして以来の盟友だということです…… 宝慶寺については、別の日記で詳しく触れますが、ともかく最先端の科学的知見に基づく、生命の歩みの情報系を蓄えた地球情報カプセルと隣り合わせに、生命の核の目覚めを実践する生きた禅の中枢のひとつがあって、その母胎となる山が、やはり銀椀峰……銀色に輝く容器なのです…… それにしても、銀色の卵と銀色の椀……このふたつの天然と人工の構造物を並び立たせることができる白山麓、九頭竜の流れの流域は、なかなかのものですね…… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 2, 2005 11:20:27 PM
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