グリシャンカール 4
nadamがコメントを入れてくれているので、それの答えるかたちで、もう一度、グリシャンカール瞑想に触れておきたいと思います。セドナ在住のコマラ・ローディによって開発されたサウンド・レゾナンスのメディテーションや、それにともなう音楽もまた、やはり様々な緻密な工夫がされており、複数の身体に同時に働きかけるようにアレンジされた音の配合や楽器の選択等々……明晰な意識のもとに、音が及ぼす効果を巧みに用いてつくられているなという感じがしているのですが……。このところずっとサウンド・レゾナンスのカウンセリングを行いながら、フォローアップのための瞑想会をリードしてきていることで、周波帯域の違いに敏感になってきているせいで、oshoが考案した瞑想に用いられる音楽の効果に前よりかなり意識的になれてきているのではないかと思います。そして、そうした観点でみると、グリシャンカール瞑想というのは、なかなかおもしろいですね。色彩とビート(音)を用いる瞑想ということで、もしかすると、時代的にも、ようやく出番がきたのかもしれません。ところで、ポケモン事件のことですが、実は、このとき放映された映像資料が『タンパク質の音楽』の研究をしているフランスのステルンナイメール博士に送られ、その研究結果が、同書の第五章「音楽から色彩へ」に記載されています。詳しくは、同書をごらんください。ポイントに少し触れておきますが……博士の研究によると、20種類あるアミノ酸の最低振動数のものと、最高振動数のものものの比は約2.7で、音符換算すると、それは1オクターブを越える音域になるのですが、またひとつ別の計算方式もあり、それによると振動数比は約1,8倍となり、これは可視光線の振動数幅、すなわちレッドとヴァイオレットの光振動数比にほぼ収まるようになっているようです。さて、以前、ビタミンAについて書いているときに、光を感受するオプシンというタンパク質について触れましたが、この光感受細胞には、ただ明暗のみを感じ取るモノクロの光感受細胞オプシンと、赤・緑・青の3種の色彩に感受性を持つ色彩感受細胞オプシンとがあるのです……。ステルンナイメール博士は、すでに赤・緑・青を感受するそれぞれのオプシンのメロディを解読しており、とりわけ青感受性オプシンの合成促進する音楽体験は強烈だったと語っています。メロディを聞いたとたんに、ブルーの光が見えるようになり、しかも前には識別できなかった色が識別できるようになったというのですから……なお博士によると、青のスペクトルに対応するアミノ酸はフェニルアラニンなのですが、実際、青色感受細胞のオプシンには、このフェニルアラニンが多量に含まれているというのです。博士は、こうした研究成果を基に、音符でタンパク質合成を表現できるのと同じように色彩のスペクトルを利用して、一連のタンパク質合成プロセスを視覚対応コードにして目でも捉えられるようにしてゆきます。さて、話をポケモン事件に戻します……タンパク質合成に関わる音楽や色彩を研究しているステルンナイメール博士の分析によると、ポケモン事件のときに使われた問題の4秒間の色彩とビートフラッシュは、報道では赤と青のフラッシュとなっているけれども、実際に、ビデオで再確認するとオレンジと青のフラッシュに近いということです。そして問題の4秒は、オレンジと青が1秒間に24カットのスピードで入れ替わっており、これはGABA受容体など、神経ペプチドの受容体に関係する色彩とオーバーラップするようです。GABAは、てんかんなどにも関係する神経伝達物質なので、受容体(レセプター)合成が、ビートと光の点滅によって刺激され、子供たちがひきつけを起こしたということは、十分に考えられるということです。そして、OSHO のグリシャンカール瞑想には、解毒剤が含まれていると書いたように、色彩と音の補色関係のようなものが、実に、巧みに用いられているようなのです。