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テーマ:気になったニュース(30903)
カテゴリ:つぶやき
不二家に限らず、叩けば埃の出る企業は数多くある。しかしながらそれが表に出ないのは、企業統治が施されコンプライアンスに(法令遵守)力を入れ社員に徹底させているからである。私が携わっている仕事は前職と同じCSR(企業の社会的責任)ISO14001(環境保護)内部統制という事で自分の会社を監視する立場の部署に席を置いている。不二家にも同じ様な部署はあった筈なのだが上手く機能していなかったからこのような不祥事を招いてしまったのである。今最も苦しい立場に置かれているのはおそらく不二家の社員たちではないだろうか。今まではその輝かしいブランドで営業活動もスムーズに出来、誇りを持って名刺交換も出来たのだが...。一度不利なレッテルを貼られてしまうと、それは後に亘って長く大きな損害となって企業のダメージに跳ね返って来る。1996年に起きた「電通事件」を覚えているだろうか?過酷な過重労働によって入社1年を少し回った24歳の青年が、うつ病にかかり自殺を遂げてしまった事件。これによって電通は社会的評価の低下という不利益を負う事となったが、いまだにこの傷を負ったまま電通社員は声を抑えつつ営業をしているようだ。名刺交換をすると「あの事件の...」という言葉が返って来るのである。この事件をきっかけに企業は従業員の過重労働への配慮の重要性、健康への配慮の必要性を強く認識させられる事となり、メンタルヘルスケアにも力を入れるようになったのである。不二家が今後どのような形で社会的信頼を取り戻すか見通しは立っていないが、消費者から愛されるブランドの確立がどれほど大切か、他の企業も寝ぼけた眼が一斉に目覚める事件である事は間違いない。手作りから大量生産へ移行した食産業も多くそれだけに食の安全性が如何に大事か消費者の意見に耳を傾けながら美味しい食品を生産して貰いたい。
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