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テーマ:インフルエンザ(998)
カテゴリ:ニュース
新型インフルエンザに対する懸念が広がりを見せている中、愛知県から高病原性鳥インフルエンザウイルスを確認したとのニュースが届いた。
今回は鶏ではなく、ウズラであったが国内では初めてのこと。これは鳥インフルエンザが拡大の一途を辿っている証拠を裏付けるものでもある。 検出されたウイルスはH7N6亜型で、弱毒性とみられており人に感染する可能性は低いと言われているが、突然変異による新種のウイルスが誕生する素地は至る所にあり、このウズラもその一つであることから、まったく予断を許さない状況である。 ウズラは家禽以外にその鳴き声が美しいことから、ペットとして飼育している人も多く、そのあたりも気になるところでもある。 インフルエンザ治療薬として「タミフル」「リレンザ」がその代表であるが、国が備蓄しているこれらの治療薬は非常に少ない。 日本の人口1億人に対し、備蓄量はわずか2500万人分と言われており、パンデミック(感染爆発)が将来起こった場合、全ての国民に治療薬が行渡るはずもなく、最優先されるのはおそらく医療従事者、科学者、政治家といった国の重要人物ということになり、我々一般人は大きな篩に掛けられ、その隙から脱落していくのだ。 そしてこのパンデミックを更に助長するのが、各自治体が抱える医者・病院不足であり、急務に解決しなければならない問題である。 人間は愚かな生き物で、これら新種のウイルス発生の可能性は人間自身が自らの手でその種を撒き散らしてきたとも言える。 年間数千トンという膨大なゴミを発生させ、自然環境の破壊に拍車をかける。その反面清潔をこよなく愛し求め、不潔がまるで悪でもあるかのように嫌うといった矛盾に満ちた現代社会の生活様式。 雑菌やウイルスを人間自身の身体から追い出し、やがて人間は免疫力という最も生きる上で重要な人間本来が持つ生命力を低下させてしまったのである。 新型インフルエンザの発生はウイルスからの人間に対する宣戦布告である。 未知のウイルスに支配される人類の恐怖を描いた「感染列島」「インベージョン」等を見ると、人類同士が争いを起こしている場合ではなく人類共通の敵を作り上げてしまった以上、一刻も早くそう遠くない未来に起こりうるであろうパンデミックを阻止する為に、国同士が力を合わせ一つになるべきだということを教えてくれている。 既に人類対ウイルスの存亡をかけた戦いは始まっているのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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