|
カテゴリ:邦画
0195 映画 謎解きはディナーのあとで
【スタッフ】 ・原 作 東川篤哉(「謎解きはディナーのあとで」小学館刊) ・監 督 土方政人 ・脚 本 黒岩 勉 ・音 楽 菅野祐悟 ・主 題 歌 嵐「迷宮ラブソング」(ジェイ・ストーム) ・製 作 フジテレビジョン、ジェイ・ストーム、小学館、 S・D・P、東宝、共同テレビジョン、FNS27社 ・制作プロダクション 共同テレビジョン ・協 力 スタークルーズ 【キャスト】 ・櫻井 翔 ・北川景子 ・椎名桔平 ・中村雅俊 ・桜庭みなみ ・要 潤 ・黒谷友香 ・甲本雅裕 ・大倉孝二 ・伊東四朗(特別出演) ・生瀬勝久 ・竹中直人 ・鹿賀丈史 ・宮澤りえ 【仕 様】 ・型 番 PCBC-72277 ・製作年度 2013年 ・製 作 国 日本 ・原 題 ---- ・収 録 本編 121分+特典映像 ・音 声 1.オリジナル(日本語)ドルビーデジタル 2chステレオ 2.オリジナル(日本語)DTS 5.1chサラウンド ・字 幕 1.日本語字幕 ・サ イ ズ 16: 9 LB ビスタサイズ ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、NTSC 日本市場向、 DVD、レンタル専用 ・発 売 元 フジテレビジョン ・販 売 元 ポニーキャニオン ・映像特典 セル特典映像ダイジェスト 【ジャケット】 ・オモテ面:---- ・ウラ面 :容疑者は乗客乗員3000人。犯人はこの中に必ずいる――。 漫画のようなコマ割りで、登場人物(キャスト)の紹介をしたジャケット。面白い。中学生くらいなら、大ウケしそうだ。本作品の方向性は、端から、こういうことなのね。 日本で役者さんが育たないのは、この手の作品がハバをきかせているからだろうなぁ。 世界に通用するゴルファーが、なかなか日本から出て来ないのと、似たような環境だな。世界レベルのゴルフ場が日本にはなくて、練習ひとつ出来ないからだ。ゴルフ場の経営を考えれば、プロも苦しむコースではお客さんは集まらないだろうから、仕方ないのかも知れない。 映画の世界も同じ。世界レベルの作品を撮る環境を整えなければ、役者さんは育たない。 そんなことを思わせるジャケットだった。 【感 想】 「オママゴト」 学芸会と言うよりも、盛大にお金を浪費した“オママゴト”だった。TVドラマの劇場版らしいが、こんな作品をリリースするようでは、日本映画の未来は暗いな。(嘆息) お金持ちのお嬢様と執事が、豪華客船で起きた難事件を解決する、というお話し。 お嬢様役の北川景子さんは、どう見てもお嬢様には見えないし、お芝居も誉められたものではなかった。 スタイルがいいワケでもないし、肌に若さもない。タレントさんだろうか……。(ファンの方、ゴメンナサイ) ノーブルな顔立ちの女優さんは他にもいるだろうに……。 執事役の櫻井翔さんにいたっては、頭を抱えてしまった。滑舌が悪い。語尾が消える。セリフが聞き取れない。 アイドルらしいが、ドラマで主演をはるなら、もっとトレーニングするべきだ。 それにしても、いい加減、アイドルに主演させるのは、やめましょうよ。日本でも日夜演技の勉強をしている方が大勢いらっしゃるのですから。 彼が懐中時計で時間を確かめる場面がある。数千円で買える安物だった。 有数の大財閥の執事にしてはオソマツ。それとも、何かエピソードがあるのかな。ブレゲの懐中時計を使えとは言わないが、高価な逸品か精度の高い品を選んで欲しかった。製作サイドは、小物にまで気を配るべきだろう。 客船専属のジャズ・シンガー役に、桜庭ななみさん。この方もアイドルっぽい。 歌うシーンは口パクなようだが、あまりにあからさまなのでズッコケてしまった。……私語だな。(笑) 確かに“What's new”だった。 選曲は分かりやすくて良かったが、もっと“いい女”に歌って欲しかったなぁ。 警部役に、椎名桔平さん。何なの、このひと? 客室乗務員に中村雅俊さん。 ちょっと見ないうちに老けたなぁ。TVを見なくなって久しいので、あまりのギャップにビックリしてしまった。 更にビックリしたのは、宮沢りえさん。(笑) ニコニコえびす商店街のオバチャン役が、実にぴったりハマっていて笑ってしまった。優雅にドレスUPした姿よりも、こちらの方がいい。 酸いも甘いも噛み分けたオバチャン役で頑張る彼女を見たくなった。そういう作品はない? コソ泥役には、竹中直人さん。いつものヘンなテンションのお芝居だった。正直、飽きたなぁ。(失礼!) 同じようなお芝居しか求めない監督さんに問題があるな。 ジャズシンガーの恋人役には、要潤さん。お芝居が下手だった。 この方も何なのか不明。役者さんではないだろう。芸人でもなさそうだし、モデルにも見えない。 あとは…… 船長役に、鹿賀丈史さん。何だか、やる気がなかったのか、単にお年を召されたのか、オーラが全くなかった。 カジノの客に生瀬勝久さん。この方も、いつもと同じようなお芝居だった。香港映画や韓国映画の脇役に出て来そうなお芝居。香港ノワールでチンピラを演じて欲しい。(笑) こうして見ると、舞台の華やかさに較べて登場人数が少なかった。いきおい、犯人は推理を要せずアテがついてしまう。 クリスティみたいに老若男女とり合わせて1ダースはキャラクタをバラまかなきゃ。ミステリーにならない。 邦画じゃ、この辺りが限界なのかも知れない。 貶すばかりで気持ち悪いレビューになってしまった。 アイドル映画は好きだが、TV局主導の作品は、総じて出来が悪い。予算と興行収入がチラつくからだろう。 角川映画のように女優を育てるつもりで臨んでいただかないと、いい作品は望めないと思う。 まぁ、少なくとも、世界有数の豪華客船でのロケは、観る価値があるかも知れないことだけは、付記しておきたい。 オススメ致しません! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦画] カテゴリの最新記事
|