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0419 機動戦士ガンダム0080/ポケットの中の戦争 VOLUME 1
![]() 【スタッフ】 ・企 画 サンライズ ・原 作 矢立 肇 富野由悠季 ・監 督 高山文彦 ・構 成 結城恭介 ・脚 本 山賀博之 ・デザインワークス 出渕 裕 ・キャラクターデザイン 美樹本晴彦 ・モビルスーツ原案 大河原邦男 ・メカニカルデザイン協力 明貴美加 石津泰志 ・ビジュアル設定協力 近藤和久 ・音 楽 かしぶち哲郎 ・製 作 サンライズ・バンダイ 【キャスト】 ・アル :浪川大輔 ・バーニィ:辻谷耕史 ・クリス :林原めぐみ ![]() 【仕 様】 ・型 番 BCBA-0361 ・製作年度 ----年 ・製 作 国 日本 ・英 題 MOBILE SUIT GUNDAM 0080 “WAR IN THE POCKET” ・収 録 86分 ・音 声 1.日本語 (Stereo) 2.英 語 (Stereo) ・字 幕 ---- ・サ イ ズ 4: 3 STANDARD ・そ の 他 片面2層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用 ・発 売 バンダイビジュアル株式会社 ・販 売 元 バンダイビジュアル株式会社 ・価 格 \6,000(税抜) ・映像特典 1.ノンテロップOP&ED Ver.1.0 2.TV-CM 4type ![]() 【ジャケット】 ・オモテ面:IN UNIVERSAL CENTURY 0079.ZEON SENT THE “CYCLOPS COMMANDO”TO CAPTURE THE NEW GUNDAM“RX-78NT1”WHAT DID A YOUNG AL SEE IN HIS FIRST TIME TO BE IN MOBILE SUIT BATTLE OCCURRED IN A PEACEFUL SPACE COLONY? ・ウラ面 :ONE DAY, THE BOY ENCOUNTERED “THE WAR” 第1話:戦場までは何マイル? 第2話:茶色の瞳に映るもの 第3話:虹の果てには? ![]() 海外向けデザインになっている。このままフランスとかで販売できそうだ。(笑) ストーリーやクレジット、スペック表示が日本語なので、辛うじて日本向けなのが分かる。こういうのもオシャレでいいなぁ。(笑) ジャケットのオモテ面は、美樹本晴彦さんのイラスト。VOLUME 2 と合わせると、一枚になる仕様になっている。この辺りもオシャレだな。 ウラ面は、出渕裕さんのイラストが大きく使われている。もっと無機質な絵を描く方かと思っていたので、このイラストは、ちょっと意外だった。 本作品には、ブックレットが封入されており、キャラクタやモビルスーツ等の設定が収録されている。ファンの方には嬉しい特典ではなかろうか。30年前だったら、この手の資料は、ムック本に収録されるのを待つしかなかった。いい時代だなぁ。 ![]() 【感 想】 「キャラクタのデザイン」 『超時空要塞マクロス』のキャラクタをデザインした美樹本晴彦さんが、本作品を担当すると聞いて違和感を覚えた。『マクロス』は好きだが、どうも『ガンダム』の世界にはそぐわない気がしたからだ。 案の定、苦労の様子がうかがえる。けれど、メインキャラに美少女がいないせいか、何とかまとまったカンジ。(笑) ■第1話 戦場までは何マイル? アルは、スペースコロニー“サイド6”で暮らす小学生。連邦とジオンの一年戦争の影響もなく、友人たちとたわむれることに余念がない。 或る日、ジオンのモビルスーツがコロニーに侵入し、撃墜される。現場に駆けつけたアルは、ザクのパイロットのバーニィと知り合う。 ……というお話し。 冒頭の北極での戦闘シーンに、それまでの『ガンダム』にはないリアルさがあった。もっと観たいと思わせる出来映えだった。けれど、本シリーズは基本的に少年の物語なので戦闘場面が少ない。それだけに印象に残っているのかも知れない。 アルが学校の屋上で間近にザクを見る場面が秀逸だった一編。レイブラッドベリィの短編小説を思い出してしまった。 ■第2話 茶色の瞳に映るもの アルが撮った写真には、連邦軍のコンテナが写っていた。それが北極からシャトルで運ばれたものだと気づいたジオン軍は、新型のガンダムを破壊すべく、チームをサイド6に送り込むことにした。たった4人のチームだ。そこには、バーニィの姿があった。 ……というお話し。 アルは、バーニィと知り合い、友だちとの“戦争ゴッコ”から“ホンモノの戦争”に関与して行くことになる。無邪気な子供の憧れを利用した大人の汚さを描くのかと思ったが、そうでもないようだ。もっとカラッとしている。 脚本を書いたのは、『王立宇宙軍/オネアミスの翼』の山賀博之さん。少年の目を通して戦争を描く。憧れや失望や喜びや哀しみを通して、少年が成長して行く姿を押し付けがましくなく、淡々と綴ったのは、如何にも山賀さんらしい。 ■第3話 虹の果てには? バーニィと再会したアルは、ジオン軍のチームと関わって行くことになる。隊長に連邦軍のコンテナがどこに運び込まれたのか調べる任務を与えられたアルは、バーニィと施設の監視を始める。 やがて、それらしき施設を見つけた2人は、隊長の命令を逸脱して、施設に忍び込む。 ……というお話し。 音楽は、“ムーンライダース”のかしぶち哲郎さん。『釣りバカ日誌』シリーズにも楽曲を提供していた。本作品は、やや温和しい感じの曲だった。 テーマソングは、椎名恵さん。オープニングとエンディング曲を歌っている。私には、この曲が心地よく、本シリーズのイメージを決定づけている。 アルがジオン軍に傾倒して行く様子に、「どっかで、こんな映画を観たよなぁ」と思ったが、思い出せない。(笑) 主人公のアルとバーニィ、隣りのお姉さんのクリスの3人以外は、美樹本さんのデザインとは思えない。このギャップが、若干、物語世界を壊していたと言えなくもない。『機動戦士ガンダム』のキャラクタデザインが、安彦良和さんの世界そのままだったのとは、正反対だ。 あの作品は、隅々まで安彦さんのデザインが息づいていた。サラリーマンのように契約の範囲内でしか仕事をしなかった美樹本さんとは大違いだ。(笑) いずれにせよ、『ガンダム』初のOVA、然も、富野由悠季さん以外の人が初めて監督した作品でもある。 長い歴史の中でエポックメイキングであったことは間違いない。 オススメ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.05.27 07:05:57
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