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カテゴリ:沖縄
0568 オキナワノコワイハナシ2
※オモテ面 【スタッフ】 『怪物 MAJIMUN』 ・監 督 岸本 司 ・脚 本 岸本 司 『暗隅(くらしみ)』 ・監 督 川端匠志 ・脚 本 川端匠志 『放送禁止』 ・監 督 高山創一 ・脚 本 高山創一 【キャスト】 『怪物 MAJIMUN』 ・新城愛理 ・結城貴史 ・平安信行 『暗隅(くらしみ)』 ・桃原 遥 ・外間みよ子 ・大嶺 淳 『放送禁止』 ・桃原 遥 ・川満彩杏 ※ウラ面 【仕 様】 ・型 番 RAK-021 ・製作年度 2007~8年 ・製 作 国 日本 ・英 題 Okinawan Horror Stories ・収 録 48分 ・サ イ ズ 16: 9 ・音 声 ---- ・字 幕 ---- ・そ の 他 片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本市場向、DVD、セルorレンタル ・定 価 本体2,400円+税 ・企 画 琉球放送、山田優樹 ・製 作 琉球放送、山田優樹 ・協 力 ジー・ジープロモーション オフィスリゾム ・発 売 元 RBC 琉球放送 ・販 売 元 株式会社楽創舎 ※ピクチャディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:琉球ホラー ・ウラ面 :でーじ呪い! RBC琉球放送で旧盆恒例のテレビ番組 「オキナワノコワイハナシ」。 沖縄に拠点を置く気鋭のクリエイター達 が、琉球古来の風俗・習慣・迷信を 取り込みながらも<今>の沖縄の息吹を 吹き込んだ、 新たな恐怖のエンターテインメント! オモテ面は、万座毛のようなところの画像が使われている。(いい景観だ) やっぱり月夜。どこがホラーなんだろうって思っていたら、お月様に霊の顔が浮かび上がっている……。(笑) うん、いい雰囲気のジャケットだ。 ウラ面は、『1』と同じレイアウトになっている。どのエピソードも、ハイライトの画像が使われている。 うんうん、やっぱりいい雰囲気のジャケットだ。 【感 想】 「コワイのは何か?」 本シリーズは、浴室で観ることにしている。 深夜、浴槽に湯をため、煙草や飲み物を用意し、防滴のDVDプレイヤーを持ち込んで電気を消し、ぬるめの湯につかりながら、のんべんだらりと観ている。 こういう環境だと、コワイ作品は本当に怖い。つい、周りを見渡してしまったりする。湯船を覗いたら、黒い髪と女の顔が映ったらどうしよう、なんて本気で思って身動き出来なくなったりもする。「いい歳をして何してんだろ」と思わないでもないが、このシビれるような感覚が忘れられないのだ。(笑) ■第1話 怪物~マジムン~ MAJIMUN -monster- (2008年 夏) 空手道場に通うその女性は、幼い頃に父親から受けた虐待から屈折した感情に支配されていた。或る日、練習中に笑った男を叩きのめし、止めに入った師範に大怪我を負わせてしまう。 それが、きっかけだった。彼女は鬱屈した感情に呑みこまれ、怪物=マジムンと化してしまう。 ……というお話し。 かなりの力作だった。まず、冒頭の“長回し”から驚かされる。練習風景も緊迫感があって見事だった。 ただ、彼女が怪物に変わる瞬間=キッカケをきちんと描いて欲しかったと思う。そこはイマイチだった。 幕切れはファンタジーっぽい。韓国映画なら、陰惨なラストになっただろうが、本作品は、ほのぼのしている。やっぱり沖縄県産だからだろうなぁ。(笑) ■第2話 暗隅(くらしみ) Darkness (2008年 夏) 男が1人、食事しているところに女子高生が飛び込んで来る。彼女たちは泣き叫んでパニック状態。何が起きているのか、さっぱり分からない。友達を助けて欲しいってことらしい。 兎に角、女子高生に引っ張られるままに現場におもむく。しかし、そこには靴と大量の血だまりがあるだけ。そして、何かの気配だった。 ……というお話し。 最初に逃げて来た2人の女子高生の泣き叫ぶ演技に無理があり、「もしかしたら、男はハメられているだけ?」と勘ぐってしまった。この辺は“難あり”だ。(苦笑) その後の展開は定番だが、やや雑な仕上がり。勢いでみせたかったのだろうけど、もう少し整理して欲しかった。 結末は、やはりファンタジーっぽい。(笑) ■第3話 放送禁止 Banned (2007年 夏) 深夜のラジオ番組で“心霊特集”が放送されることになる。本番直前、取材先の心霊スポットでラジカセをADから渡されたパーソナリティのカナコは、嫌な予感を覚える。 案の定、放送が始まった途端に「女の悲鳴が聞こえる」といったツィートが爆発的に寄せられる。 幼い頃から霊感が強いカナコは、再び目の前に現れた霊と向き合うことになる。 ……というお話し。 レコードやラジオに不気味な音が収録される怪現象は、幽霊話しの定番。本作品は、これをファンタジーっぽく仕上げている。もう少し正攻法でショックシーンを盛り込んでも良かったような気もするが、この優しいところが如何にも沖縄っぽい。これでいいのかも知れない。 本ディスクに収録された3話は、いずれも解決しない。或いは、解決する場面を見せない。視聴者の想像にまかせるエンディングになっている。意図的に似たようなテイストの作品を選んだに違いない。 特に、第3話「放送禁止」は、敢えてクライマックスを見せなかったに違いない。例えば、残酷シーンを見せずに遠景と悲鳴だけで表現するとか、次のコマでは血だらけで横たわっているとか、漫画なんかでも良く使われる演出だ。 でも、これを映像作品でやるには勇気がいる。優しさと大胆さ、恐いだけで終わらせない思慮深さ……。どんな評価を受けるか、監督さんは、きっと怖かっただろうなぁ。(笑) オススメ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.23 09:30:13
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