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カテゴリ:史劇
1843 ゴッド・オブ・ウォー/導かれし勇者たち
※オモテ面 【スタッフ】 ・監 督 クリストファー・スミス 「トライアングル」「0:34 レイジ 34 フン」 ・脚 本 ダリオ・ボローニ「処刑島」 ・撮 影 ゼバスティアン・エドシュミット 「あの日 あの時 愛の記憶」 ・音 楽 クリスチャン・ヘンソン 「トライアングル」 ・編 集 スチュアート・ガザード 「トライアングル」 【キャスト】 ・エディ・レッドメイン 「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」 「リリーのすべて」「博士と彼女のセオリー」 ・ショーン・ビーン 「ゲーム・オブ・スローンズ/第一章」 「オデッセイ」「ピクセル」「ジュピター」 ・カリス・ファン・ハウテン 「ゲーム・オブ・スローンズ/第二章」「ワルキューレ」 ・イーモン・エリオット「プロメテウス」「フィルス」 ・デヴィッド・ワーナー「タイタニック 3D」 ・キンバリー・ニクソン「LAW & ORDER:UK」 ・ジョン・リンチ「ザ・トーナメント」 ※ウラ面 【仕 様】 ・型 番 FMDR-9789 ・製作年度 2010年 ・製 作 国 イギリス・ドイツ ・原 題 Black Death ・発 売 AMGエンタテインメント ・販 売 AMGエンタテインメント ・発売協力 アミューズメントメディア総合学院 ・提 供 ---- ・字幕翻訳 ---- ・吹替翻訳 ---- ・吹替監修 ---- ・字幕監修 ---- ・日本公開 ---- ・リリース ---- ・収 録 本編 約 102分 ・サ イ ズ 16: 9 LB シネスコサイズ ・音 声 1.オリジナル (英語) 2.0chステレオ 2.日本語吹替 2.0chステレオ ・字 幕 1.日本語字幕 2.吹替用字幕 ・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、 DVD VIDEO、レンタル専用 ・映像特典 ---- ※ピクチャディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:ゲーム・オブ・スローンズ ショーン・ビーン カリス・ファン・ハウテン × ファンタスティック・ビースト エディ・レッドメイン 7人の勇者たちよ ネクロマンサーを征伐し世界を救え!! ・ウラ面 :「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの 旅」 エディ・レッドメイン × 「ゲーム・オブ・スローンズ」 ショーン・ビーン 競演の壮絶かつ壮大な ソードアクション大作! このジャケットを見ると、CGやVFXが満載の今風のスペクタクル・アクション大作って感じ。少し近視眼的だが、いい仕上がりだ。本編に登場するキャラクタをキチンと使っている。 ウラ面も素晴らしい。ただ、[ストーリー]の下の群集=合戦の画像は、本作品のものではないだろう。それ以外は、多少の誇張はあっても、いい出来映えのジャケットだと思う。(私なら、カリン・ファン・ハウテンを大きくフィーチャーするけどね) 【感 想】 「神と復讐と愛と死と」 リドリー・スコット製作総指揮のミニ・シリーズ『ラビリンス/前後編(12)』を観た後だと、殊更に本作品が良く見えるな。(笑) 何と言うか、クリストファー・スミス監督らしい思索的な雰囲気で、救いのないエンディングが際立っていた。 ――14世紀、黒死病が蔓延するイギリス。ウルリル率いる使節団が修道院を訪れる。大湿原の先にある村への案内人を頼むためだった。その村は誰一人、黒死病にかかっていないと言う。使節団の目的は、その村の存在を確認するためだった。 若い修道士のオズマンドが、その役に志願する。彼は、湿原の近くの森に避難させた恋人に会いたいの一心だった。けれど、ウルリルの真の目的は、異教徒である《ネクロマンサー》を討伐することだった。黒死病にかからないのは、彼らが黒魔術を使うからだと思われていた。或いは、彼らこそが元凶かも知れない。 オズマンドと使節団の6人は、時に互いを知り合い、時に反目し、仲間の一人を失ないながらも、湿原まで遣って来る。そして、彼らは盗賊に襲われ、オズマンドは恋人が殺されていたことを知る。激しい戦いで、盗賊を退けた使節団の一行は、村に辿り着く。誰もが傷つき、憔悴し切っていた。そして、彼らが辿り着いた村は、穏やかで美しく、キレイだった。 ……というお話し。 オズマンドは愛した女性を失ない、常軌を逸して行く。ウルリルは、村人たちの裏切りにあって非業の死を遂げ、神を棄てて助かろうとした使節団の仲間も殺される。 ゆったりとした時間の中で、それぞれの登場人物に訪れる運命は、残酷で救いがない。 オズマンド役を演じたのは、エディ・レッドメイン。あまり好きなタイプの役者さんではないが、歳をとってウィリアム・デフォーのように独特な迫力のある役者になって欲しいと思う。 さて、中世モノには必ず登場する若い修道士は、知識と経験を積んだ年長者(老いた修道士や百戦錬磨の騎士)に人生を教わるのが、常だ。 その役割りを担うのが、使節団のリーダー、ウルリルだが、演じたのは、ショーン・ビーン。騎士の姿が板についているのはさすがだ。今回は小遣い稼ぎではなく、ちゃんとフル出演している。(笑) 語り部が、この2人でないことも本作品の妙味となっている。一人だけ生き残ったウルフスタンが、後世に物語を伝える。歴史とは、王や宮廷作家が書き残す偉業ではなく、悲劇も喜劇も、名もなき者たちが語り伝えるものなのかも知れない。 演じたのは、ジョン・リンチ。SF映画の佳作『シンティラ・プロジェクト(14)』が思い出される。いい役者さんだと思う。 忘れてならないのが、村人を精神的に支配していたラングバ。黒魔術師であったかどうか、本作品では明らかにされない。けれど、オズマンドを壊し、復讐のため魔女狩りを続ける男へと変貌させる。魔術を使わずとも人を操る術を心得た女の姿は、クライマックスで森の中に消えてしまう。それが、何かのメタファーであったことは確かだろう。怖い映画だ。 演じたのは、カリス・ファン・ハウテン。ポール・バーホーベン監督の戦争サスペンス『ブラック・ブック(06)』で主人公を演じた名女優。本作品でも、最も重要な役どころを貫禄たっぷりに演じていた。 語るべきことが、沢山ある作品だった。たぶん、『トライアングル(09)』が好きな方なら、本作品も気に入るんじゃないかなぁ。オススメ! 『1793 ラビリンス/前編:指輪が導く十字軍との決戦』 『1794 ラビリンス/後編:受け継がれし守護者』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.04.20 05:30:07
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