B級映画ジャケット美術館

2020/06/04(木)05:30

1888 ジャック=イブ・クストー 7/海の百科 4:忘れられた人魚/セイウチの笑顔 [海の百科 DVD-BOX]

ドキュメンタリ(57)

1888 ジャック=イブ・クストー 7/海の百科 4:忘れられた人魚/セイウチの笑顔 [海の百科 DVD-BOX] ※オモテ面 【スタッフ】 [忘れられた笑顔] ・監  督  ジャック=イヴ・クストー        フィリップ・クストー [セイウチの笑顔] ・監  督  ジャック=イブ・クストー 【キャスト】 [忘れられた笑顔] ・解  説  ジャック=イヴ・クストー(麦人) ・ナレーション ロッド・サーリング(山野井仁) [セイウチの笑顔] ・解  説  ジャック=イヴ・クストー(麦人) ・ナレーション ロッド・サーリング(山野井仁) ※ウラ面 【仕  様】 ・型  番  REDV-00500 ・製作年度  [忘れられた人魚]1971年        [セイウチの笑顔]1973年 ・製 作 国  フランス ・原  題  La Collection        JACQUES-YVES COUSTEAU ・発 売 元  IMAGICA ・販 売 元  株式会社レントラックジャパン ・協  力  STEP BY STEP ・価  格  税込 36,750円/税抜 35,000円(全10枚) ・字幕翻訳  ---- ・吹替翻訳  ---- ・吹替監修  ---- ・監  修  ---- ・日本公開  ---- ・リリース  ---- ・収  録   97分(985分) ・サ イ ズ   4: 3 ・音  声  1.日本語吹替(モノラル)        2.英語(モノラル) ・字  幕  ---- ・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、        DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、        DVD、レンタル禁止 ・映像特典  ---- ※ディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:---- ・ウラ面 :海洋研究のパイオニア、       ジャック=イヴ・クストーが贈る       荘厳なる海の世界 各ジャケットのウラ面は、各エイピソードの[ストーリー]と[本編画像]、[イントロダクション]、[クレジット(スタッフ&キャスト]、[スペック]と必要な情報が網羅されている。 奇を衒ったところがなくて、整然としたデザインだ。1つのエピソードに1種類の生物を題材に取り上げているので、これでも良いとは思うが、本シリーズは人間・クストーのドキュメンタリーでもあるので、もっと本編画像を用いて欲しかった。その方が、イメージが広がって売れると思うんだけどなぁ。(笑) ※ジャケット(裏面) ※ブックレット③ ※ブックレット④ 【感  想】 「DISC 4 忘れられた人魚/セイウチの笑顔」 ジャック=イブ・クストー率いるチームが、世界の海を冒険するドキュメンタリー番組のディスク4。 “海獣”を追った作品が2本収録されている。 どちらも水族館でしか見たことがないなぁ。(笑) ■. 7.忘れられた人魚 THE FORGOTTEN MERMAIDS マナティの生態を観察するため、クストー・チームはフロリダの生息地に赴く。 ……というお話し。 排水溝に挟まって動けなくなったマナティが保護され、クストー・チームが自然に返すまでを追った作品。“保護した野生動物を自然に返す”物語は、児童文学でも定番中の定番。『ブッシュベビー』とかね。 それがドキュメンタリーとなると、なかなか興味深い。残念なのは1時間番組なので、かなり大雑把なこと。もう少しアカデミックなアプローチの部分を見せて欲しかった。 マナティが放された入江の水が、驚くほど澄んでいて、思わず「潜りたいっ!」と呟いてしまった。(笑) あんなに透明度の高い淡水ダイビングは日本じゃ無理だろうなぁ。 ■. 8.セイウチの笑顔 THE SMILE OF THE WALRUS アラスカに棲むセイウチの生態をクストー・チームが観察する。 ……というお話し。 母親を殺されたセイウチの赤ちゃんを保護し育てる様子を追った一編。“忘れられた人魚”のマナティと違うのは、現実的な結末が用意されている点。「そうだろうなぁ」と納得してしまった。まだ生後数日の赤ちゃんに泳ぎを教えたからと言って、野生に返せるほど優しくはないだろう。 セイウチ猟を生業とする原住民たちとクストーの短い対話も面白かった。TV向けのパフォーマンスだと分かっていても、住民の話しに頷くクストーの姿に一条の真実が見えた。おそらく、ここが本作品の白眉だ。 マナティを追った“忘れられた人魚”は1971年度の製作、セイウチを追った“セイウチの笑顔”は1973年度の製作。 映像の古さは如何ともし難いが、水中カメラのスキルは、現在とあまり変わらないような気がする。 確かに、レンズもフィルムもよくなったし、ビデオの解像度も天井知らずだ。初めてリリースされたビデオカメラは30万画素だったが、いまやケータイのカメラですら、その何十倍だ。 ハウジングだって、コンパクトで高性能になった。本作品に出て来るハウジングはバズーカ砲みたいにドデカい。ハンドリングだけを考えたって雲泥の差があるはずだ。 なのに、撮った映像には、さほどの差はない。劇的に違うところが見受けられない。 カメラマンのセンスなのか、スキルなのか、私には分からないが、半世紀もの間、ハードの進歩ほどには人間は成長していないってことかも知れない。 まてよ、リュック・ベッソン監督の『アトランティス』、あのカメラは凄かった。別格だ。BBCアースとは別な、撮影技術の粋を尽くしているような気がする。自然と監督のイメージとの格闘が見られる出来映えだった。いま一度、観てみようかな。(笑) 話しがズレたが、発見の多い作品だった。 オススメ! [ジャック=イブ・クストー 劇場3部作] 『1878 ジャック=イブ・クストー/沈黙の世界』 『1879 ジャック=イブ・クストー/太陽のとどかぬ世界』 『1880 ジャック=イブ・クストー/世界の果てへの旅』 [ジャック=イブ・クストー 海の百科] 『1885 ジャック=イブ・クストー/海の百科 1』 『1886 ジャック=イブ・クストー/海の百科 2』 『1887 ジャック=イブ・クストー/海の百科 3』

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