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カテゴリ:邦画
2187 呪われた学校
※ジャケット(オモテ面) 【スタッフ】 ・原 作 「呪われた学校」Saori & Kagen著 (双葉社刊) ・監 督 白石和彌(「教室~ヒトガタノシミ~」 「中庭~コイニオボレル~」) 谷 洋介(「旧校舎~アケテハイケナイ~」 「体育館~タリナイモノ~」 ・プロデューサー 遊佐和彦 岩浪泰幸 草野亜紀夫 小川陽子 阿部彩人 斎藤寛朗 植村真紀 ・脚 本 高橋 泉 ・音 楽 長嶌寛幸(「教室~ヒトガタノシミ~」 「中庭~コイニオボレル~」) 谷 洋平(「旧校舎~アケテハイケナイ~」 「体育館~タリナイモノ~」) ・撮 影 山本圭昭(「教室~ヒトガタノシミ~」 「中庭~コイニオボレル~」) 小山田勝治 (「旧校舎~アケテハイケナイ~」 「体育館~タリナイモノ~」) ・照 明 松隈信一 ・録 音 芦原邦雄 ・美 術 佐々木記貴 ・編 集 原 正之 谷 洋平 ・キャスタティング 谷川原百子 ・助 監 督 茂木克仁 ・制作担当 森満康巳 ・制 作 ディーライツ ・制作協力 ディープサイド ・製作・著作 「呪われた学校」製作委員会(アスミック ・エースエンタテインメント、魔法のiら んど、ディーライツ) 【キャスト】 「教 室~ヒトガタノシミ~」 ・前田希美 ・五十嵐令子 ・清水ゆみ 「旧校舎~アケテハイケナイ~」 ・麻亜里 ・高木心平 ・神谷美花 「体育館~タリナイモノ~」 ・小池 唯 ・和川未優 ・江澤璃菜 「中 庭~コイニオボレル~」 ・布施紀行 ・高田里穂 ・桐島里菜 ※ジャケット(ウラ面) 【仕 様】 ・型 番 ACBR-10716 ・製作年度 2008年 ・製 作 国 日本 ・原 題 ---- ・発 売 アスミック ・販 売 角川エンタテインメント ・提 供 魔法のiらんど ・価 格 ---- ・字幕翻訳 ---- ・吹替翻訳 ---- ・吹替演出 ---- ・制作協力 ---- ・日本公開 ---- ・リリース ---- ・収 録 本編 97分 ・サ イ ズ 16: 9 スクイーズ ・音 声 1.日本語 ドルビーデジタル 2.0ch ・字 幕 ---- ・そ の 他 片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、 DOLBY DIGITAL、2 NTSC、 DVD VIDEO、レンタル専用 ・映像特典 ---- ※ディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:ふだん、何気なく過ごしている学校。 そこには恐ろしい物語が潜んでいる… ・ウラ面 :いつも何気なく 過ごしている、学校。 そこには奇妙な噂話や、 恐ろしい物語が潜んでいる―― 覗いてみませんか 潜んだ恐怖の物語を・・・。 「呪い遊び」Saori & 「携帯彼氏」Kagen の2大ホラー作家が 学校を舞台に描く、 恐怖と戦慄の世界―― ド定番の学園ホラーって感じのジャケットだが、本編は、ホラーと言うよりもファンタジー色が強い。このデザインは相応しくないんじゃないかなぁ。(苦笑) 折角、カワイイ女の子がおおぜい出演しているのだから、私なら彼女たちの画像をキレイに並べるな。オモテ面に記載されている女の子だけでも10人もいる。ここに名前が載らない女の子たちも含めれば、かなりの人数になるはずだ。漏れなく並べたいなぁ。(笑) 【感 想】 「学校に渦巻く生徒たちの想念」 意外と面白い作品だった。作りが丁寧だし、出演している女の子たちも魅力的。そこらのホラー映画とは一線を画すクオリティだ。(拍手) 怖くはないけど、残酷描写に手抜きはない。カメラも照明もいい。難を言えば、女の子たちのお芝居が、カタチは整っていたけど、気持ちが入っていないことかなぁ。でも、そこはご愛嬌ってコトで。(笑) ■.教室/ヒトガタノシミ いまは使われなくなった3―Aの教室には或る噂があった。壁にヒト形の血の染みが浮かび上ると言われている。消しても浮かび上がるその染みには、悲しくも恐ろしい物語があった。 ……というお話し。 心を病んだ女子生徒が、教室の壁に血でヒト形を描き、釘を打ち付けて自分をイジメた女子生徒を呪ったのだ。そんな怖いお話しがベースになって、過去と現在(結果)と未来(進行する今)が描かれていた。 成績優秀な瑞穂を演じたのは、『リアル鬼ごっこ4(12)』に出演していた前田希美さん。やがてイジメられる側になり、憎悪から常軌を逸して行く。親友の希美子役には、『ハロウィンナイトメア(15)』の五十嵐令子さんが出演している。 臨時教師の渡辺ジュン子先生役を演じたのは、『サクラ、アンブレラ(07)』の清水ゆみさん。彼女が高校生の時、噂の発端となる呪いの儀式を行った妙子役を演じたのは、『理科室の怪』シリーズの滝口希さん。 ■.旧校舎/アケテハイケナイ あやまって携帯電話を旧校舎の中に放り込んでしまった恭一。美樹に覗き込まれてビックリしたのだ。「旧校舎に入ってはいけない」と言われてはいたが、そんなことを言ってはいられない。二人は旧校舎に忍び込む。しかし、そこは孤独な魂(霊)が集まる場所だった。 ……というお話し。 ダークファンタジーといった趣きだった。好きでも振り向いて貰えない女の子の寂しさが、此の世のものでないナニかを引き寄せ、やがて取り込まれて行く様子が描かれている。 遊び人っぽい恭一が好きな美樹役を演じたのは、麻亜里さん。ふっくらした顔立ちの女の子。走ったり吊るされたり熱演をみせてくれる。彼女を別の世界に誘う白い少女の役を演じたのは『本当は怖い童謡(08)』の神谷美花さん。 ■.体育館/タリナイモノ 体育館の掃除当番。真紀は、転校生の紗枝と一緒にモップ掛けを始める。他愛のない話題で盛り上がっていたが、やがて、紗枝が学校の七不思議を聞きたがり始めた。聞けば、携帯小説を書いていると言う。真紀は、自分が知っている怪談話しを始める。 ……というお話し。 ホラーコメディ調のエピソードだった。こういうテイストは好きだなぁ。(笑) 血飛沫も飛び交い、血塗れになりながら首を捻切ったり、ゴア・シーンもサラリと描き、ラストも爽やか♪ キャスティングもピッタリ。真紀を演じたのは、『ジョーカーゲーム(12)』の小池唯さん。本作品で一番可愛かったのではなかろうか。おそらく、嬉々として演じていたからだろう。紗枝役は、『ひとりかくれんぼ[劇場版](09)』に出演していた和川美優さん。 ■.中庭/コイニオボレル 中庭にある池には、或る言い伝えがあった。好きな男子に振り向いて貰えなかった女子生徒が屋上から身を投げ、池は血で真っ赤に染まったと言う。以来、その池は呪われているとの噂だった。 美術部の絵理香は、その池のコイをデッサンのモチーフにすることに反対だった。けれど、健司はコイを捕まえてしまった。 部室の水槽に移されたコイで、部員たちはデッサンを始める。しかし、絵理香のイヤな予感は当たってしまう。健司だけは、何故か見知らぬ女子生徒を描き始めたのだ。その女子生徒は、20年前に自殺した岸恵にそっくりだった。 ……というお話し。 切ない幽霊譚だった。サブタイトルの「コイ」が鯉と恋のダブルミーニングになっているのはよいとして、なんで鯉なんだ?(笑) 絵理香役を演じたのは、TVシリーズの『古代少女ドグちゃん(09)』の桐島里菜さん。岸恵役は、『劇場霊(15)』の高田里穂さん。 どのエピソードも、昔ながらの怪談噺みたいで面白かった。然も、オチの後、そこから始まるシークエンスに力がこもっていた。「教室」では語り部が真相を語った後に呪いが繰り返されたり、「体育館」でもオチの後にリアリティを求めて自分で実践してしまう。この辺りは、いかにも刺激過多の現代らしい。(笑苦) 同じ学校を舞台に、生徒たちが抱える孤独感が描かれていた。社会に出る前の不安や期待、集団に馴染めない者や弾き出される者など、個の孤独はさまざまだ。現れ方も違う。それだけドラマがあるということか。 ホラーと言うより、ダーク・ファンタジーのオムニバスと言った仕上がりだった。全体を通して優しさが感じ取れるところも他のホラー映画とは違うところだ。作り手の立ち位置が、もともと違うのかも知れない。ディスクに収録された予告編集を見ると、恋愛ケータイ小説を主としたレーベルらしい。ちょっと、他の作品を観たくなった。 オススメ! 【 前田希美さん出演作品 】 『1402 リアル鬼ごっこ4』 【 五十嵐令子さん出演作品 】 『2100 口裂け女 VS カシマさん2』 【 清水ゆみさん出演作品 】 『0784 古新舜ショートフィルム作品集』 【 麻亜里さん出演作品 】 『2146 ひとりかくれんぼ [劇場版]』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.03.30 05:30:06
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