Ｂ級映画ジャケット美術館

2209　呪怨　［ビデオオリジナル版］


※ジャケット（オモテ面）

【　スタッフ　】
・企　　画　　黒澤　満
・プロデューサー　一瀬隆重
　　　　　　　高島正明
　　　　　　　加藤和夫
・監　　修　　高橋　洋
・監督・脚本　清水　崇
・音　　楽　　ゲイリー芦屋
・製作協力　　株式会社オズ
　　　　　　　有限会社弁慶

【　キャスト　】
・栗山千明「死国」
・三輪ひとみ「発狂する唇」
・三輪明日美「うずまき」
・洞口依子「ＣＵＲＥ」
・柳ユーレイ「リング」


※ジャケット（ウラ面）

【　仕　様　】
・型　　番　　PIBD-7290
・製作年度　　----
・製 作 国　　日本
・原　　題　　----
・発　　売　　東映株式会社
　　　　　　　東映ビデオ株式会社
・販　　売　　パイオニアＬＤＣ株式会社
・提　　供　　----
・価　　格　　4,500円（税抜）
・字幕翻訳　　----
・吹替翻訳　　----
・字幕演出　　----
・制作協力　　----
・日本公開　　----
・リリース　　2003.01
・収　　録　　70分
・サ イ ズ　　 4: 3
・音　　声　　１．主音声：ステレオ
　　　　　　　２．コメンタリー：ステレオ
・字　　幕　　----
・そ の 他　　片面１層、MPEG-2、COLOR、複製不能、
　　　　　　　DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、
　　　　　　　DVD VIDEO、販売専用・レンタル禁止
・映像特典　　１．Ｖシネマ予告編
　　　　　　　２．劇場版予告編
　　　　　　　３．対談：清水崇監督×豊島圭介監督


※ディスク

【　ジャケット　】
・オモテ面：----
・ウラ面　：リングの高橋洋が、
　　　　　　新たな恐怖であなたを襲う！
　　　　　　　　屋根裏の奇妙な音
　　　　　　　　白い少年
　　　　　　　　顎のない少女
　　　　　　　　蠢くゴミ袋
　　　　　　　　死んだ猫からの電話
　　　　　　　　　44444444444
　　　　　　　　　呪われた家
　　　　　　　あなたの隣に「呪怨」は実在する！

女性の顔をガシッとつかんだ手。（三輪ひとみさんの顔？　誰だか不明）　インパクトのあるジャケトだと思う。
ウラ面は、禍々しく爪を立てた手。そこに［本編画像］がコラージュされている。情報は必要最小限。或る意味、うまい手法だ。消費者の興味をかき立てようとしているワケだ。
「見せない」こと、「伝えない」ことの不安感は、本作品に相応しい表現かも知れない。


※「メニュー画面のご利用方法」

【　感　想　】
「自らの裡に眠る恐怖」

当時は、オリジナルビデオのホラー作品など、全く興味がなかった。照明も満足に当てられない低予算では、どうしたって限界がある。コケおどしばかりで全く新味のない素人が撮ったようなＤ級作品、紛いモノの投稿心霊ドキュメントばかりだ。

だから、こだわりのある映像には正直、ビックリした。ちゃんと作品になっているし、面白いし怖い。「こういう作品もあるんだな」と認識を新たにした。（とは言っても、他の作品を観るつもりはないが）

■．俊雄
小学校教師の小林俊介は、生徒の佐伯俊雄の欠席が続いていることを心配して、自宅を訪問する。家に俊雄君はいたが、他には誰もいなかった。
……というお話し。
小林の妊娠している妻の真奈美役を演じたのは、優恵さん。出番が少ない上に食べてばかりだったなぁ。(苦笑)

■．由紀
村上柑菜の家庭教師をしている由紀は、ふと気がつくと、その家で一人になっていた。先程から家の中で不気味な音がしており、気になっていた。
……というお話し。
由紀役を演じたのは、三輪ひとみさん。こういう家庭教師だったら楽しいだろうなぁ。柑菜の母親、典子役を演じたのは、吉行由美さん。

■．瑞穂
田村瑞穂は、ボーイフレンドの村上強志が待ち合わせ場所に現れず、不安になっていた。
……というお話し。
田村瑞穂役を演じたのは、栗山千明さん。初々しい。教師役には洞口依子さん。私たち世代には懐かしい。(苦笑)

■．柑菜
母親が買い物から帰宅すると、柑菜が帰宅する。でも、何かがヘンだ。セーラー服は破れ、血に染まっている。
……というお話し。
“顎ナシ”柑菜役を演じたのは、三輪明日美さん。三輪ひとみさんの妹さんである。セーラー服は、三輪さんに着せたまま、清水監督がハサミを入れたとコメンタリーで言っていた。（私もやってみたい！）

■．伽椰子
佐伯家で何が起きたのかを知った小林は、伽椰子の遺体を発見する。
……というお話し。
佐伯伽椰子役を演じたのは、藤貴子さん。本作品以降、一貫して伽椰子を演じることになる。彼女にとって、『呪怨』シリーズは人生の転機だっただろうなぁ。

■．響子
不動産屋の兄の頼みで、響子は或る家、事故物件をみることになる。仕方なく兄について行った響子は、途轍もない怨念におののく。
……というお話し。
鈴木響子役を演じたのは、大家由祐子さん。不動産屋の事務員さん役は、斎藤繭子さん。

イマジネーションというのは人それぞれだし、本人がそこから受ける印象を他人に伝えるのは難しい。ましてや作品としての体裁をつけるなら尚更だ。
本作は奇跡的にそれに成功していると言える。何を怖いと思うか、階段から降りて来る下着姿の血みどろの女か、いつも無言でついてまわる白塗りの男の子なのか。それとも、閉ざされた家の薄暗い窓の向こうなのか、清水崇監督は、チャプター毎に視点を変えて自らの裡に眠る恐怖を描き出す。面白い！


【　『呪怨』シリーズ　】
『2173　貞子 VS 伽椰子』

【　清水崇監督関連作品　】
『1365　バイオハザード／ヴェンデッタ　［ブルーレイ＋ＤＶＤ］』

【　三輪明日美さん出演作品　】
『0545　安藤希 in 悪魔狩り／リミックスバージョン』
『1717　ＡＰＰＬＥＳＥＥＤ／アップルシード』