カテゴリ:ハーブのお仕事
退職の引継ぎに関して、です。 自分がその職場を去るとき 仕事そのものを引き継ぐことを4割。 後は仕事の仕方、考え方を6割残していきます。 これは、最初から「そうしよう」と思ったのでなく 振り返ってみると 自然とそんな感じで後輩や周囲に「引き継いでいる」 自分がいるのです。 数年前、国内航空会社を辞めると伝えて 後輩や同じ班員に できる限りの知識と「やりかた」を 残していったつもりです。 中には出来の悪い後輩もいました(笑) なので 入社のときから 「ちょっと人事採用しっかりしてよね!」と 内心思ってしまったのがホンシン。 本当に 航空会社前代未聞の採用ミス!と 思うような後輩が配属されてきました。 彼女と3年ほど一緒に飛んでいるうちに だんだん仕事が出来るようになり そして私が退職したあとも 立派に今でも空を飛んでいます。 先日小松から東京へ移動した時 以前いた航空会社でフライトしました。 偶然、わたしがいたフライトパターンの乗務に PAXとして乗り合わせた私。 おひさしぶりです!! その声は「採用ミス」の彼女だった。 着陸前 気圧の関係で耳が痛くなったのか 子供が泣きじゃくっていました。 彼女は 座席前ポケットにある「安全のしおり」 を、ぱっと取り出して パタパタと子供にあおいで 風を送ってました。 それは、数年前 私が教えた「泣いてるコを泣き止ませる裏ワザ」 でした。 そして何よりうれしかったのが 彼女の制服の左の胸に 金のつばさの「チーフパーサーバッチ」が 光ってました。 引き継ぐって いわゆる、こういうことだと思います。 実務とココロを引き継ぐ、 それが私の引継ぎで お世話になった組織への恩返し。 あの時と同じ気持ちで 着陸前の東京タワーが きれいに光っていたのを見たとき 確かにわたしはここにいた、 ここで飛んでいた、 それを実感したのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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