カテゴリ:軍事関連
GYAOで朱蒙のドラマを見ているとやたら塊錬鋼とか炒鋼法とかがでてきてモンパルモという刀工が鋼鉄剣をつくるために四苦八苦しているようすを描いている。
高句麗の建国前ですから紀元前のお話。まぁ当時でも中国のほうが技術は進歩しており漢の鋼鉄剣に劣らないような剣をつくるために必死になって炒鋼法を研究しているわけです。 日本の時代劇ではこのあたりの時代を描いたもので剣の製造技術を描いたものは記憶にない。大体において日本の歴史の物語と言うと大化の改新ぐらいからでそれ以前のこととなるとなんか闇の中なんですよね。 さすがに中国は歴史が古く技術も進歩していたんでしょうが紀元前770年から221年の春秋戦国時代からず~っと戦争していたわけですから武器の進歩も周辺国に先んじていたんでしょうね。 まぁドラマ上鋼鉄剣の秘法は門外不出なんでしょうが漢の時代に鋼鉄剣が普及していく様子を本当かどうかはしりませんが描いているのは面白いですね。青銅剣から鋼鉄剣の劇的変化ですからドラマのネタとして使えるわけです。 日本ではどう伝わったかわかりませんが刀の製造技術が伝わって以降独自に発展し砂鉄を使った剣の製造法が発展したらしい。 面白いことに日本刀がもてはやされたのは竹刀稽古が普及した江戸時代以降らしく実際の戦いでは弓や槍の戦いが主で日本刀をふりかざして戦うなどということはテレビドラマの時代劇から受けるほどにはないらしいことでした。 無論人を切るには便利かもしれませんが刃と刃でちゃんばらをやる時は実をいうといつも刃こぼれがしないかどうか気になっていました。それに日本刀と槍では絶対に槍のほうが有利なので歩兵同士の戦いとなれば槍でやりあっているほうが自然な気がします。 日本でもたとえば鉄砲の調達のお話は戦国時代の小説ではでてくるのですが鉄砲の種類や能力の説明はほとんど小説の中では見たことがない。射程距離や命中率などのデータが小説にはほとんどない。また長篠の戦いなどで銃の一斉射撃でばたばたと兵隊が倒れたというのも銃自体の能力を記述したものを読むとにわかには信じがたい。まぁ攻めるほうが集団となって目くら打ちでもあたる状態になるならあるかもしれませんが銃がどれほど命中率が悪いか双方知っているわけですので長篠の戦いにおいてどれだけ銃が活躍したか疑問符がつくんですね。銃の弾にあたるのは運が悪いというレベルな気がするので。 話がそれましたが武器の製造に細かく言及しているお話は初めてでしたのでちょっと新鮮な気がしたということをいいたかったのでした。
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Last updated
2010.10.11 23:54:45
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