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理学療法士、作業療法士国家試験まで、あと2週間余りとなりました。 試験を控えた学生さん。 あとは、もう、己の積み重ねを信じるのみです。 素晴らしい後輩の誕生を、楽しみにしています。 国家試験も終われば、あとは卒業を待つばかり。 まだまだ桜の蕾も寒さに震えている時期ですが 卒業というキーワードから、ふと思い出したお話をさせて頂きます。 小学校の卒業を控え、各クラスごとに校長先生から頂いた訓話です。 『10円持って、2円の買い物をしました。お釣りはいくら?』 クラスの殆どの子が、口々に小声で『え~、8円やん』と呟いていました。 校長先生が『わかった人?』と挙手を求め、当てられた1人が『8円です』と答えると 『なんで?』 答えた子は、戸惑ってしまいました。 校長先生の解説は、こうです。 『10円玉1枚持っていたのか、5円も混じっていたのか、1円玉ばっかりだったのか』 皆一様に『あっ!』という顔をしました。 そこで、校長先生は、仰いました。 社会に出れば、答えは一つとは限らない。 色んな状況があって、それに応じて、臨機応変に対処できなくてはならない。 固定観念に縛られていては、見えるものも見えなくなってしまう。 どうか、物事を様々な角度から捉えて 柔軟な考え方のできる大人になって下さい。 もちろん、今を遡ること●十年前の話ですから(苦笑) 校長先生の仰ったことの一言一句、違わず覚えている訳ではありませんが 仰ったことの主旨は、上記の通りです。 そして私は、この時のことを、今も鮮明に覚えています。 “多様なものの見方”“柔軟な考え方”を身に付けることの大切さ。 まさに、卒業前の訓話に相応しいお話でした。 同じ卒業生の中で、この話を記憶に残している同級生が いったいどれくらいいるのかは、わかりません。 しかし、手前味噌ですが たとえ私1人だったとしても、たった1人でも覚えていて それを人生の教訓として心に留めているならば 校長先生の訓話は、功を奏したと言えるのではないだろうか、と思えます。 そして、さらにこの思いを後世へと伝えていくことが 育てて頂いたご恩に、わずかでも報いることになるんじゃないか、 そんな気がして、私は子供たちにも折に触れ話しています。 (今では『あ、あの話でしょ』と、自分で話せる程になりました) 時代は変わっても、変わらないもの・変えるべきでないものは、たくさんあります。 校長先生が託して下さった大切な思いを これからも心において、しっかり生きていきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年02月15日 21時26分52秒
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