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Her's(ハーズ)奮闘記!

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2013年02月19日
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カテゴリ:主にオシゴト

2月も終盤にさしかかりました。
寒さは一層厳しく、なかなか布団から出られません。
皆さま、風邪をひいたりされてませんか?



今日は、姿勢を正して反省しなくてはならない出来事がありました。



どの業界にも言えることかも知れませんが
医療職にも、一種独特の“常識”や“ニュアンス”があります。

患者さまと呼ばれる立場の方は、病気を患った際
その殆どが“素人”であり、何もかもが初めての経験だと思われます。

しかし、医療職は、毎日たくさんの患者さま(病気)と向き合っており
仕事として、当たり前に対応しています。

もし、1人の患者さまが、例えば思いがけず癌を宣告されたら
その方は失意に打ちひしがれ、途方に暮れてしまうでしょう。

しかし、医療職は、初めて癌と宣告された患者さまを
毎日毎日たくさんたくさん見て、仕事として対応している為
そこには(良くないことですが)あまり大きく心動かされることはなくなります。

患者さまは、何もかも初めてのことで
どんな治療があるのか、自分にはどんな治療を施されるのか
薬の種類は、かかる費用は・・・全てにおいて、不安でいっぱいです。

しかし、医療職は、毎日繰り返されるルーチンワークとして
淡々とことを進めていきがちです。

※もちろん、丁寧な説明が行われることとは思いますが
 あくまで端的なたとえです。



私は、一般社会を十余年経験したのち、現在の仕事に携わることとなりました。
つまり、『一般人』『医療職』両方の“感覚”がわかる、と自負しています。

私が、今の仕事を始めるに至る前に、漠然と願っていたことがありました。
それは
『一般人(患者さま)と医療職との“通訳(パイプ役)”になりたい』

医療職にとっては当たり前の、取り立てて特別ではないことであっても
患者さまにとっては、想定外の驚きの連続であることが多く
しかし、双方の思いの温度差は、思いの外大きいことがよくあります。

そんな、“温度差”を、埋められる役割を担いたい。

医療職にとっては、日々の繰り返しの一部であっても
1人1人の患者さまにとっては、全てが初めての経験です。

常に患者さま目線を意識し、わかりやすい言葉で、気持ちに寄り添って
医療職からの一方通行に終わってしまわないように。

そうして、『患者さまの気持ちがわかる』医療職でありたい。



しかし、今日は、思わぬ失敗をしてしまいました。

私にとっては、いつも通りのことをしたまでで
そこにはもちろん、十分な責任と自信がありました。

けれども、私にとっては『当然のこと』と認識されていたことが
患者さまには十分に伝わっていなかった(伝えることができていなかった)ようで
正当な説明に耳を傾けて頂けないほどに、お怒りを買ってしまいました。

電話口で、烈火のごとく怒声を浴びせられ、しかし、適切な言葉が見つけられず
かと言って、私のしたことは間違ってはいないので謝ることも違うと思い
何とか話を聞いて頂きたいと思うものの、説明さえさせては頂けず
とうとうご理解頂けないままに、お電話を切られてしまいました。

少しの間、考えました。
私の判断は、妥当なものでした。
なのに、それをご理解頂けず、怒らせたままです。

自分の判断には責任と自信があったにもかかわらず、怒らせてしまったということ。
それはひとえに、『わかりきったこと』という思い込みのせいで
説明と配慮に欠けた、私の失態です。

それから、然るべきところに確認と助言を仰ぎ
十分な準備を整えたのち、改めて患者さまにお電話差し上げました。

そして、自分の至らなさを反省して誠意をもってお詫びし
ご納得頂ける手配を整えたことをご説明し
その上で、もう一度ご来室頂けるようにお願いしました。

私の誠意が伝わった(と信じています)ようで
ようやく患者さまは怒りを収めて下さり、再度のご来室を承諾して下さいました。



常に気を付けているつもりでいたのに
長らく続けている内に、いつしか『“通訳”になる』という自分の願いを
自分でも疎かにしていたことに気付かされました。

自分にとっては当たり前のことでも
患者さまにとっては決して当たり前ではないということ。

一期一会よろしく、患者さまと接する時には
いつでも『初めて』の気持ちを忘れてはいけないということ。

今日は、緊張感が走りましたが、それでも
大切なものを思い出させて頂ける、貴重な機会に恵まれました。

今回のことを十分に反省して
このような、己を振り返る機会を与えてもらえたことに感謝しつつ
今後、同じことを繰り返すことの無いように、肝に銘じていきたいと思います。









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最終更新日  2013年02月20日 02時28分54秒
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