病気を治すのは本人の心と、肉体に備わって- 病気を治すのは本人の心と、肉体に備わっている自然療能力である -医科大学では、病気を治すのは医者や薬ではなくて、医者や薬は、あくまでも、神が自然に肉体に与えられた自然療能力を振起させる補助的な働きをするだけのことである、ということを教えるのである。 しかしながら現実は、医者は医者で、病気は医者が治すものだと思い、また、多くの人も自分が病気になると、自分の内に病気を治す働きが備わっているのであるということを忘れて、すぐ医者に走ってしまっている。 光りを入れるのも、あくまでも本人の心を目覚めさせ自覚させ、本人の持っている自然療能力を振起させる補助的な手段なのであって、光りを入れることが即病気治しの根本であるように思ってはならないのである。 身体が具合が悪かったり痛かったりするといくら正法の話をしても、その話を聞く気持になれないものである。 そこで光りを入れると、(或は医学的な治療でもよい)身体がラクになり痛みが去って正法を間く心のゆとりが出来てくる。 それをくり返して最後は自分の心と力で治すように指導して行くのである。 だから、光りを入れる人は、「わたしが治してあげます」というおごった心にならないように厳重に注意しなければならない。 親が子供に光りを入れる場合でも、子供がその肉体を乗り物として、立派に霊の勉強をし、この世に生まれた使命を果たしてゆくようにと、謙虚な心を持たなければいけないのである。 正法誌12号1979.8より抜粋 |