「ラ王」わずか1カ月で復活のお味 ファン怒りも
写真を拡大 新「ラ王」を発表する日清食品ホールディングスの安藤宏基社長(写真:夕刊フジ)
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日清食品ホールディングスは24日、今月2日で生産を終了した人気ブランド「ラ王」に代わる新たな「ラ王」を、関東甲信越地域と静岡県で9月6日に発売すると発表した。ラ王は今月に消滅するとして、追悼イベントを大々的に展開していた。早すぎる"復活"にファンはびっくり仰天だ。
生産中止の報に「寂しいかぎりです」と落胆していた麻布台さん
新ラ王は、八角形の容器でデザインも一新。「背脂濃コク醤油」と「旨味豚コク味噌(みそ)」の2種類で各248円。従来の生タイプ麺に代わり、ラーメン専門店の太麺の食感、風味を実現する新技術「3層太ストレート製法」(特許申請中)を採用した。
旧ラ王は7月30日から8月中旬まで、別れを惜しむファンのための追悼イベント「追湯(ツイートウ)」を特設サイトで展開したばかり。ラ王の"昇天"を追悼したファンの一部は、ネット上などで「閉店商法だ」などと怒っている。
同社は「不愉快な思いを抱かせてしまい、ファンの方には大変申し訳なく思います」(広報)と平身低頭。それもそのはず、新商品に「ラ王」の名を冠することは、追悼イベントの数カ月前の今年春先には決まっていたというのだ。
「ブランドは同じでもまったく別商品になることから、旧ラ王の『生タイプ麺』ファンの方々へのお別れイベントを行いました。サイトにも『ラ王生タイプは2010年8月に生産終了致します』と記したのですが...」と弁明。隠していたわけではないことを強調するが、やはりファンは釈然としないだろう。
ラ王復活を発表前日に知らされていた"日本一ラーメンを食べた女"のカップ麺ブロガー、麻布台綾子さんも「一瞬、怒りがこみ上げた」と本音を明かす。ただし、肝心の中身については、「商品としてはまったく別物で、日清がいう『史上最高傑作』にふさわしいはず」と期待を寄せる。
「発表前日の23日、新ラ王を"実食"した関係者に取材したところ、まさにラーメン専門店のそれとまったく遜色ない完成度で、非常に驚いていました。特に麺は、もともと強かったコシがさらにアップしていて、相当な食べごたえのようです。ただ、スープは醤油味が濃厚すぎるようで、好き嫌いが別れるかもしれないとのことです」
同社の安藤徳隆専務は、早すぎるラ王復活について、「その時代の最新の技術を搭載した最もうまい麺につけるブランドがラ王」としている。
業界つながりでお付き合いもあり、すべての成り行きを知っていた私もここまでは
想像できなかった
お叱りを受ける羽目になるとは・・・
自信満々に説明を受けた春先を思い出しながら
消費者の受ける感覚は無視していたような・・・
確かに、「ラ王」でありながら中身は別物
ブランドにすがらず、別名で売り出すべきだったのか
緻密な戦略が素直なファンの気持ちを逆なでしてしまった
この先にある答えは・・・
売り上げ成果に答えがある・・・のか?