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テーマ:コーラス(2700)
カテゴリ:〔指導される方のために〕
指導者編を続けます。
今回は伴奏してくださる方との関係について考えてみます。 アカペラの曲は別として、多くの曲はピアノ伴奏がついています。 プロのピアニストに来ていただくこともありますし、メンバーで ピアノが弾ける方がなっていることもあります。 いずれにしても一般のメンバーよりは音楽的な知識や技術が高い 方だと考えていいでしょう。せっかくですから伴奏者の高い力を いかしたいものです。 でも、こんなことはありませんか。 ○指揮者は伴奏者に気をつかってしまう 指揮者になったばかりの方などは、伴奏者にどうしても気をつ かいます。気をつかうのはいいのですが、曲作りの時に言いた いことが言えない関係になってしまっていませんか。 伴奏者の技術が合唱よりはるかに高い時や、伴奏に慣れていな いピアニストの場合、時に「伴奏ばかりが目立つ」合唱になっ てしまいます。 特定のパートが目立ってしまうとき、指揮者はおそらくそのパー トに目立ちすぎないよう指示を与えるでしょう。伴奏に対して も同じように指揮者としてきちんと指示する必要があります。 指示を受け入れてもらえるような関係になっておきたいもので す。 ○伴奏者は指揮者に気をつかってしまう 伴奏者の側からみると、「こんなふうにしたらいいのに」と思 えることがあっても、指揮者に気をつかって言えない、という ことが出てきます。 指揮者が自信なさげな方の時は「自分が言うとますます自信を なくすのでは」と思いますし、自信満々な方の時は「どうせ言っ たって聞いてもらえない」となるでしょう。 ただ、先にも書いたように伴奏者は専門的な教育を受けている 方が多いでしょうからと、その力をメンバーのために生かすこ とをおそれる必要はないと思います。「伴奏」という重要なパー トを「一人で受け持っている」という意識を持って練習に臨ん でいただきたいと思います。 こういったことは指揮者と伴奏者の関係だけの話ではありません。 メンバーも同じです。 「自分はこう歌いたい」というイメージを持ち表現するメンバー を指揮者がうまくまとめていくという、いい意味での緊張感が指 揮者・伴奏者・メンバーに生まれれば、合唱は一段と輝いてくる と思います。 最後はちょっと観念的になってしまいましたが、指揮者も伴奏者 もメンバーも、「自分が合唱を作っている」という主体的な気持 ちをぜひ持ち続けてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 9, 2008 12:00:54 PM
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