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木下明美氏Blog内「kimuraの読書ノート」を更新して頂きました。
(5月14日の記事) 今回は『仏像ぐるりのひとびと』。 ![]() 文化財の中の「仏像」を修復する人たちの話です。 本文中に書いているのですが、これを読んでいる最中に、修復がテーマの企画展をしている美術館に行くことができたり、拝観したら修復に関する画像や動画、そして住職の話が聞けたりと、なんだこのタイミングというほど、修復に関する出来事が私の中でわぁーーーと押し寄せた5月の前半となりました。 本文中にはお寺の名前を出していないのですが、こちらでは「お散歩」の記事としてここに少しだけ記しておきます。 5月4日に特別拝観ということでお参りしてきたのが、修復の過程も展示してあった西念寺です。 中は撮影NGですので、外観だけになりますが、とても小さなお寺で(今は……、当時はとても大きなお寺だったようです)、今回のように「特別公開」という案内がでてなければ目の隅にでも入らなかったお寺です。 ![]() このお寺が序蔵している曼陀羅図が重文に指定され、かつ修復作業もほどこした品となっています。 曼陀羅図は高野山にある国宝のそれと、東博が所蔵している重文のそれの間に作られた時代になるそうです。 修復作業過程の展示が私とっては素晴らしく興味惹かれるものでした。 修復を行った企業の「修復報告書」というものも展示されたあり、かつ自分で手にしてそれを読んでもOK。 贅沢な時間でした。 報告書には各場所で顔料として使われた様々な鉱物が記されており、それだけでも当時の様子をうかがうことが出来ます。 文科省とどのように修復をしていくかということの意見が合わずにバトった話もなかなか興味深かったです。 最終的には妥協案を出してそれで決定するらしいですが、「修復」と言っても直すまでの段階でもかなり複雑な面があることを知りました。 このような話から曼陀羅には何が書いてあるのかという説明など、1時間半にわたって住職さんのレクチャーを受けることができ、私としては大満足となりました。 観光スポットではない寺院へのお参りには、このようなレクチャーが待っていてくれることが多く、とても得をした気持ちにさせてくれます。 そうそう、修復と言えば、この土曜日に行ってきた国立近代美術館の他の展示室でもレオナルド・藤田の作品を通して、修復の過程を展示してありましてーーー。 いや本当に修復付いているなーと思ったのでした。 ![]() ![]() 大学生が修復を授業で学ぶのと、実際に現場に入るのとではまた異なる環境になるのだなということをしみじみと感じたのであります。 ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年05月16日 07時00分10秒
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