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2012.07.19
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カテゴリ:カテゴリ未分類
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むか~しむかしの話しじゃ。

今の飛騨の里の近くに小糸という娘とかかさまがふたりで仲良く暮らしておった。

小糸は花の蕾の様に愛らしゅうてな、気立てもようて孝行者じゃ、近所では評判の娘じゃったと。

ある晴れた日、小糸は坂の下で小豆菜や餅草を摘んでおった。

(春の風はほんに気持ちええなぁ。)

と小糸が立ち上がると、突然いかめしい二人の武士がやってきていきなり小糸の脇をかかえると、者も言わずにさらっていってしまったんじゃ。

かわいそうに濃いとは、明日の松倉城天守台の人柱にする無垢な乙女として捕らえられたのじゃった。

一夜が過ぎわけのわからん小糸はかかさま恋しと泣きぬれておったが、薄暗い小屋に連れて行かれると純白の絹衣を着せられ、うっすらと紅をさすと愛らしい顔がもっと愛らしゅうなって仕度をした女中たちは、可憐な乙女の悲運にたいそう胸が痛んだんじゃ。

「かかさま・・・・・・」

小糸は、目かくしをされると声もなくむなしく駕籠に乗せられて城の守り神として地中深く埋められてしまったんじゃ。

「小糸ー、小糸よーう」

そんなこととは知らん母親は、娘がおらん様になってから、昼も夜も気が触れたようになってさがし廻ったんじゃ。

そしてお城の人柱にされたことを聞くと、髪の毛をふりみだしきちがいの様になって城にかけつけ、門にすがりつくと声の限りに叫んだが、もうどうすることもできるはずがないかったんじゃ。

「返せ!返せ!小糸を返せ。どろぼう。娘を返せ!」

それからというもの母親は、あの坂道で毎日

「小糸恋しや、殿様にくし!」

と叫びながら死んでいったということじゃ。

そして、だれということなくこの坂道を小糸坂という様になったんじゃと。

          






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Last updated  2012.07.19 14:59:08
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