読書記録(注:下ネタ(?)あり)
読書記録とは言いながら、いきなり小説の名前も危うい。宮本輝の「五千回の生死」という短編集に入っている作品。本は遠くの実家にあるので、あらすじは忘れた(←ヲイ)けれど、最後が鮮烈で、映像として浮かびそうな内容。(もちろん下品さはないけど)。・・・あ、あらすじ思い出した(違ってたらスンマセン)。学生時代、剣道部か柔道部(←いい加減だなあ)にいて、顧問の教師にしごかれた主人公。その顧問の教師は、部の実績を挙げて一躍有名になる。そんな折、主人公と同様にこの教師にしごかれた友人が、女性を使って、この教師との性的関係を作り、不祥事を作り出すことで、その教師に復讐を果たす。そんな話。それよりもすごいのは、この小説のラスト。主人公が、この教師にしごかれた学生時代を回想しているのだ。主人公は、教師の前で素っ裸で腕立て伏せを続けている。主人公は、この教師の前で、心理的には無抵抗な女性へと変わっていったのだ。腕立て伏せを続ける主人公の・・・が恥ずかしい形に変わっていく。(かなり下ネタ)そして、裸の主人公の前で、教師が持っている竹刀は、その後、違うものになって、主人公の後ろから入れられていく・・・。あらすじは忘れても、主人公が教師を受け入れようとするときの恍惚とした表情、そしてこの主人公の心の動きが浮かんできそうな、宮本輝の筆致(ここでは十分にかけないけれど)がたまらない。たまには読書の話を書こうと思ったら、いきなりこんなのに。こんなエロ(?)な話かい・・・>自分。ちなみに、この書名にもなっている「五千回の生死」は個人的にとても共感できる(コッチの内容はまとも)。文庫になっているので、よければ是非購入を!