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選挙。事前の予想通り小泉与党の圧勝。民営化中心の構造改革路線といい,イラク戦争への荷担といい,小泉政権が結果的に追求してきたのは,アメリカ発のネオコン的新自由主義であり,小泉政権の「改革」の行きつく先は,強いものはますます強くなり,弱いものはますます弱くなる,アメリカ的弱肉強食社会であろうと愚考するわけだが,みんなそれでホントにいいと思ってるのだろうか。
弱者切り捨てのアメリカ型社会の闇をハリケーンのカトリーナがえぐりだした後も,ついでにいうと,規模でカトリーナを上回る颱風14号に襲われながら,アメリカのそれと比べればはるかに僅かな犠牲で乗り越えた日本型社会の健全さを体験した後も,従来型の日本社会をアメリカ型に「改革」することに意義を見いだせるというのだろうか。 しかも,ブッシュ政権の支持基盤が,ブッシュ政権によって虐げられているはずの地方の低所得層であるのと同様,今回の小泉政権の大勝を支えたのは,小泉改革の犠牲になるはずの社会層である可能性が,選挙前の世論調査でも浮上してきていた。 もっとも,選択肢がなかったのも事実で,民主党も煎じ詰めれば,目指すところは結局,新自由主義。 唯一,小泉政権は新自由主義であると喝破し,従来型の官僚主義の弊害を批判しつつ,公平配分と機会の平等を保証する日本型改革を提唱する素晴らしい政党があって,それがなんと鈴木宗男の新党大地だった。 正直,以前は私も鈴木宗男のダーティーなイメージや恫喝的な言動(マスコミによって過剰に増幅されていたにせよ)に嫌悪感を持っていたし,利権談合型の政治が日本の地方政治の痴呆化の大きな要因であったことへの批判は今でもあるが,今回の選挙にあたっての鈴木宗男の新自由主義批判は率直に評価したい。 でも,新党大地って,私の選挙区からは比例でも投票できないんだよな。 比例代表制は,少なくとも全国区にするべきだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.12 02:28:47
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