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カテゴリ:和菓子・持ち帰り寿司
「マサさん、東村山駅東口にある和菓子屋さんって知ってる?」
いつだったか友人にそんなことを聞かれたことがあった。スポーツセンターに向かう通り沿いに「餅萬」があるけど、友人が言うお店はそこではないらしい。一応、友人から場所だけ聞いて記憶していたのだが、そう言えばお店の名前は言わなかった気がする。 ……そんなことを先日、東村山駅東口周辺を歩いていた時にふと思い出した私。「ちょっと時間があるから行ってみるか」と私は、友人の教えてくれた和菓子店に向かった。 確か友人の説明では、東村山駅東口を出て真っ直ぐ進み、府中街道を渡ってそのまま進み、右角にパチンコ店がある最初の信号交差点を右折。そしてすぐ左に入る路地に進むとあると言うのだが……。 どこにもそれらしい看板がない。この道は真っ直ぐ進むと、右側に日本料理の「葉月」が見えてくる通りだ。 あれれ? 聞き間違えたかなぁ……と思いつつ進んでみると……。 おっ、この家、張り紙が多いし、そう言えばお店っぽく見えなくはないけど、まさかねぇ……。 ビンゴ (゚д゚lll) かよ!! エエッ、マジですか? いやあ、「東村山らしい」と言えば、らしいけどさぁ……ちょっとコレはビックリだなぁ。というか、このお店、ちゃんと営業してるの? 私はガラス張りの引き戸を開けてお店に入った。 外からは中が暗くて見えなかったけど、中にはショーケースがあり、数種類の和菓子が並べられていた。 まず目に入ったのが、この「きんちゃく最中」(150円)。何だかネーミングが面白いじゃないの。 ショーケースを見ると、意外なほど種類が豊富だ。 こっちには「ココア饅頭」なんてものもある。 見ていると、人の良さそうなご主人が出てきた。私は「きんちゃく最中」と「黒糖・和三盆糖饅頭」(130円)、そして「紅いも饅頭」(130円)を1つずつお願いした。 するとご主人は、 「最中は詰めるのに5分くらいかかるから、お待ちください」 と言って奥に引き戻ってしまった。 うーん、ショーケースにたくさん陳列してあるんだから、ここから1つ出せばいいのに……私はそう思ったが、あとでこれがご主人の心配りと気づくことになる。 「ハイ、どうぞ」とご主人に袋を手渡され、私は家に戻った。 開けてビックリ。ナント「じゃがポックル」が入っているではないか。ご主人がおまけで入れてくれたと思うんだけど、コレって北海道限定生産のレアなお菓子だから、超うれしい。これはこれで後でいただくとしよう。 まずは「黒糖・和三盆糖饅頭」から食べてみますか。 軽い食感そのままに、中のあんが溶けていく感じ。これは上品な味だねぇ。甘いんだけど、サラッとした甘さ。ネットリと絡みついたりはしない。旨いなぁ。 続いては「紅いも饅頭」をいただきますか。 ほぉ、これは粒あんなんだ。紅いもは皮だけなのかなぁ。あんにも入っているのだろうか? それほど紅いもの味はしない。でも、このあんこも旨いよ。 ということで、最後は一番気になっている「きんちゃく最中」。何しろ出来上がっているモノがあるのに、わざわざ新しく詰めてくれたからね。 袋から出すと……。 あっ、なるほどね。確かに巾着袋の形だよ。真ん中の文字は「富」ですか。いやあ、これは福があるって感じだね。 ではでは、口に入れてみますか……。 パリッ!! エッ? しっとりとサックリ歯が入っていくと思ったら、最中の皮がパリッと割れる音が響き、続いてウニュッとした粒あんの柔らかい食感。2つを噛み合わせると……。 旨いじゃ (゚д゚lll) ないッスカ!! いやあ、最中の皮ってシットリしているモノだと思ったけど、あれは詰めて時間が経つとそうなるのであって、詰めたばかりなら、こんな食感なんだね。いやいや、この方が旨いよ。あんこも粒が大きい感じで旨い。これはいい和菓子を見つけちゃったなぁ。縁起のいい形だし、持って行ったら喜ばれると思うなぁ。この皮のパリッと感はどれくらい持続するんだろう? 今度お店に行ったら聞いてみよう。 ちなみにこのお店、店名は「菊屋」。お店に入るとすぐ上に暖簾がかかっているのだが、まず誰も気づかないだろう。私も気づかなくて、「あのう、このお店、何ていう名前なんですか?」と聞いて初めてわかったのだから。 ご主人に「どうして看板を付けないんですか?」と聞くと……。 「昔は大きな看板があったんだよ。清涼飲料水(有名なアレです)の広告付きで。でも、その清涼飲料水と付き合いをやめたら、看板を外すことになってね……」 そういうことだったんですか。最初から看板ナシだったワケじゃないことを知って、少しホッとしたけど、でもやっぱり看板はあった方がいいと思うなぁ。旨い和菓子をつくっているんだから。 ご主人、ごちそうさまでした。それから、おまけ、ありがとうございました。こっちも旨かったですよ。 【DATA】 住所:東村山市本町2-23-4 電話:042-391-7150 ★お店や料理に関する記述は、訪問時における管理人・マサ本人の主観によるものであり、誰が行っても同じ印象を抱くとは限りません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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