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カテゴリ:PS3ソフト
父方祖父は日中戦争で戦死しているが、日本に空襲が会った頃父はまだ中学生になったばかりぐらいなので当然戦争には参加していない。 つまり、21世紀の戦争スタイルというのは全てインターネットを含めたメディアからの情報でしかない。 そんな私が、「戦争とは過酷なものよ」と言った所でなんの説得力もないが、多分戦争は過酷なものであるはずだ。 小規模な局地戦1つとってもそのストレスは計り知れないものであろうことは容易に想像できる。 「できれば敵に出会いたくない。」 「撃たなくて済むならそれにこしたことはない。」 「もし敵に出会うなら絶対先に視認しておきたい。」 「持てるなら嫌ほど武器と弾薬持っておきたい。」 「最悪すぐ逃げれるようにバックアップが欲しい。」 昔のように、「お国の為に死ねます」的な教育を受けず、自由主義の国で育った現代の兵士なら頭の中のどこかに常にそんな思いが渦巻いているはず。 2010年1月14日に発売となった「Operation Flash Point:Dragon Rising」はそんな現代兵士のナーバスな気分が味わえるなかなか稀有な、ジャンル的にはシューティングというよりシュミレーションに近いFPSゲームです。 このゲームはゲームとしては全く面白くない。 雑魚敵がいっぱいキターーー!!わーい弾幕!弾幕!おおっ!戦車登場ーーー!バズーカぶっ放せー!どかーーーん!うひゃーーオモシレー!! と気持ちも高揚しないし、爽快感もない。 ステージの主となる作業は「緊張しながら移動する」である。まったくもって面白くない(笑) ミッションのオーダーも、 ・ここから1km北東にあるレーダーを破壊したのち東に1km進んでヘリに回収してもらえ。 といったもの 慎重に進行すると1ステージの8割が「移動」だったりする。 (うりゃーっと無双モードで突っ込むと10割戦闘になるが、まあ蜂の巣になって5分持たない) 敵を迂回して100m進んで低姿勢になって待機。双眼鏡取り出して監視。自分のチームにもう200m進んでそこで待機と指示を出す。100mぐらいで上空からヘリのローター音。パーティーのメンバーが緊張する声でじっとりと汗をかきながら全員草むらに伏せろと指示。 ヘリが過ぎ去るのをまって、気づかれないように敵が守るレーダー施設まで150mぐらいの地点に近寄る。別のパーティと連絡を取り合って挟撃。相手の銃撃もそれなりに激しい。 味方に制圧射撃を命じながら狙撃銃で一人ひとり屠る。 っと思ったらレーダー施設に向かって西側の村から大量の敵の援軍がわいてきた。ほっといたらこちらは全滅コース。 「村一帯一気に掃討してくれー」と艦砲射撃の支援要請をする。相手はジワジワよってくる。やばいやばい・・・・ と風を切る砲弾の音、あっという間に目の前の村が爆撃され煙と化する。 2,3人生きているようだが、なんとか危機は去ったようだ。 こちらも2名ほど負傷している。自分自身も満身創痍だ。 さあ、1km後退してヘリに回収してもらおう。 とまあ、ジワジワとしたストレス満載なゲームプレイを30分間やり続けるといった按配。 横で別の人が見てても面白くない。家族でプレイなんてありえない。下手すればやってる本人まで面白くない。 でもこれが戦争というものなのです。 と妙に納得してしまう。 面白くないが、FPS好きを自称するのなら避けては通れないゲームです。 CALL OF DUTY Moder WarfareあたりからFPS好きになった人は是非FPSゲームとはなんぞやという勉学の為に。昔のPC版のGHOST RECONとかRAINBOW SIXが好きで、世間に迎合して何かと映画っぽくなってしまった昨今のFPSを嘆くコアFPSゲーマーの方は懐かしさとともに是非この緊張感を味わって下さい。 【PS3】 OPERATION FLASHPOINT : DRAGON RISING(オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン BLJM-60152 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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