テーマ:映画館で観た映画(8570)
カテゴリ:大好き度120%!!
旧三部作が帝国VS同盟軍の争いの中で、ジェダイの騎士として成長していく ルークの物語なら、新三部作はアナキン・スカイウォーカーが暗黒面に落ち、 ダース・ベイダーとなるまでを描いたものだと思ってました…これまでは。 「シスの復讐」を観たあとではシリーズ全体の見方が変わってしまいました。 シリーズ全体を通し、これはダース・ベイダー、ううん、アナキンの 成長と苦悩、葛藤そして監督の言葉を借りれば贖罪の物語だったのだ、と。 スター・ウォーズ=ダース・ベイダーありき、なんです。やっぱり。 「シスの復讐」ではアナキンが何故、暗黒面に落ち、ダースベイダーと なったのかが描かれるのですが… 迷いや混乱、憎しみ、怒り、矛盾や他者への執着(そこには愛情も含まれる) およそ感情というものを持っている者なら誰もがそこに落ちる可能性を 持っているんだな…って思います。 勧善懲悪の世界などありえず、善だと信じたものが他者から見れば 悪だったりする、そんな矛盾に付け込まれれば誰もが弱点を晒してしまうのだと。 アナキンがそこに屈してしまうシーンは悲しい。 この後に続く物語を知っていてもなお、悲しい。 アナキンの過去、そして未来を知っているからこそ、 「あそこであーしていれば」とか「こーしていれば」とか延々考えちやうのだけど 物語は変えられないし、後戻りも出来ない。それが一番切ない。 感想を見て回ると旧三部作から観るか、それともエピソード1~6と順に観るかで 意見が分かれているのが面白いです。 ちなみに柊は前者(笑) アナキンの物語を知ってから旧三部作を観てしまうと ダース・ベイダーに感情移入してしまって、帝国vs同盟軍の単純図式や ハン・ソロらの活躍ぶりを純粋に楽しめなくなっちゃう気が。 4~6、1~3、再び4~6と観れたらいいな。時間が許せば(笑) まあそれは好みの問題です。 (先の展開を知らずに観たい、という人もおられるでしょう) 「シスの復讐」を観た後、エピソード6「ジェダイの復讐(帰還)」を観ると 仮面の下に隠されていたダース・ベイダーの胸中を想像して胸が痛くなります。 皇帝がルークを暗黒面に誘う言葉を聞きながら、彼は何を考えていただろう…。 この辺の伏線の張り方は見事!の一言に尽きます~。 もう、地団駄踏みたくなっちゃう! ここでちょっと見方を変えて映像について。 戦闘シーンなんかはもう、圧巻!です。 こればかりは旧三部作も追いつけないでしょう(笑) 大画面で体感すると、もうテレビの小さな画面で満足できるはずもない。 SFX技術の発達を16年間待ち続けて、エピソード1の制作に着手した 監督の気の長さにも脱帽…です。 柊は10歳のときに初めて、スター・ウォーズシリーズに出会いました。 それから2X年…。シリーズ完結を目にすることが出来たなんて感無量。 (完結した、なんて未だに信じられないけど) シリーズ中、最高傑作はエピソード5「帝国の逆襲」と思ってきたけど、 エピソード3「シスの復讐」は充分、それに匹敵すると思います。 エピソード1で、8歳のアナキンを演じたジェイク・ロイド君が ダース・ベイダーという邪悪なキャラクターの幼年時代を演じることについて 質問されたときの返答が印象深かったので最後に記しておきます。 (エピソード6の結末に触れているので一応伏字に) 「ダース・ベイダーはいつだって一番好きなキャラクターなんだよ。 そんなに悪い奴じゃないし、最後には皇帝を殺したんだ。 そんなこと、他の誰にも出来ないよ!」 (エピソード1のパンフレットより) スター・ウォーズエピソード3 関連サイトは→こちら スター・ウォーズシリーズが柊は大好きだけれど、その一方で 全ての人にお薦め出来る!とも思っていません。 SFが苦手、横文字の名前が覚えづらい、複雑な物語背景や人物相関図が わかりづらい、流行に乗っかりたくない、好みじゃない…etc そういわれる方にもどうしても観て貰いたい、なんて思ってません。 CG映像が当たり前になった今、子供騙しのような目で見る人がいても 仕方がないのかもしれないし、だから言ってどうなるものでもないけれど。 この作品を待ち続けて、大好きだ!と思ってる人の横で わざとその気持ちに水を差すようなことを言い、その反応を喜んでいるような感想を 目にすると悲しくなります。 好悪の感情は理解できますが、心無い言葉にはとても耳を傾けられません。 (大作や、前評判が高い映画には付き物ですけれど) 映画館に足を運ぶ人が増えてきたのと同時に、館内でのマナーの低下も著しいです。 マナーの悪い人に映画料金の返還を迫っても良い、としてくれればいいのに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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