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2012.12.26
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カテゴリ:出会い
ディックとの二次会。
(私にとっては、実は三次会)



ディックが目指したバーは見つからなかったので。
近くにあった日本酒バーに入った。



ディックはビールを飲んで。
私は日本酒を飲む。



そこで話したことはもうほとんど覚えていないけれど。




当初の私の目的。



時間を忘れる。
携帯メールを忘れる。
肉下君を忘れる、も。



叶うくらい。
いい酔いっぷりだった。




たまにちらっと気になったけれど。
携帯、カバンから出さないまま。
時間を過ごしていた。




日本酒バーで終電近くまで過ごし。




帰ろうとお店を出て。
二人で歩いていた。





ディックはさり気に。




手をつないできて。
頭にキスを降らす。






その様子が、あまりに肉下君に似ていて。




やっぱりあの肉下君の手腕は。
外国人並だったんだ、なんて。
本場ものとそう変わらない、なんて。


思わずおかしく。
ぼーっと考えていると。




ディックの唇が頭から頬へ。
頬から唇へ移ってくる。





ここで地団駄踏んでも仕方ないのですが。
今振り返ってみても、本当に最近の私の防衛体制、予算が削られすぎたのか。
まったく機能せず。




どういう状況が起きているのか。
判断することができない。




あ、キスされている。
唇ムチムチしている。
やっぱり黒人だから、唇厚いんだな~。



なんて。
確かその時は思っていたような気が…。






気が付くと腕を引っ張られ。






建物と建物、通りから見えない隙間に引っ張りこまれる。
(※あまり人通りがない小路地を歩いていました)







あれ?と気が付いたときには。
上下の下着を剥されている状態。




ブラなんて。
20年近く毎朝毎晩脱ぎ着している私より。
とてもスムーズにホックをはずしてくる。




さすがに酔ってぼーっとした頭でも。
これはマズイ、と作動し始めた。





マズイとは思っているけれど。
怖いとか、今すぐ逃げ出したいというパニックではない。
この状況を何とか打開しなければ、とCPUの落ちた脳みそで考えていた。





本能的に。
大声を出したり、暴れたり。
力技で反撃したりしたら。
余計この人を興奮させる、と考え。





私が取った作戦は。





「ひたすら説得」作戦。





「お願いだからやめて」


「こんなことしたくない」


「こういうことしない、って言ったのにひどい」


「あなたは約束を破った」


「私は絶対したくない」




落ち着いた声で。
ひたすら繰り返し言い続けた。



私の胸に顔をうずめていたディックは。
顔を上げて。



ディ「・・・止めたいけど、止められない・・・」




と苦しそうに言う。




そう言いながらも。
荒げた呼吸を何度も繰り返しながら。



下半身からは手を引いてくれた。
(ちなみに事には至っていません)




荒い呼吸を整えているディック。



もしかして止めようとしてくれている?




そう思ったのもつかの間。



またガバチョと覆いかぶさってくるディック。





ジーザス…。






さすがこの猛ったディック、本人の自主的回収は無理かも。
参ったな~と思った、その時。






ディックに押されるように。
一歩下がった私の足が。






何かグニッと踏んだ。







ぷしゅーーーーーーーーー。





私「ひゃーーーーー」






何だかわからないが、背中から水を浴びた。
ディックにも恐らくかかり。



二人して驚いて、飛び退く。





暗がりの中だったので。
正確にはわからないが。


たぶんそこにあった水道ホースか何か踏んで。



水が飛び出したのだろう。





押さえつけていたディックが離れたのをいいことに。



私はあわてて、落としていた傘とバッグを拾って。




「行こ行こ!」と、路地にディックと飛び出す。





路地に出て。



思わず安心して出たひと言。




私「神様が助けてくれた!!!」





思わず「ねっ」と、ディックを振り返る。




ディ「助けられたのは僕の方」




それは、性的衝動に駆られてコントロールが利かなくなっていたことを。
ディックもまずいと思っていたってこと?






じゃあ二人とも助かったんだね。




私「よかったね。神様が助けてくれて」



と、無邪気にディックに笑いかけていた(←大バカ)。






すっかり終電がなくなっている時間で。
歩くか、タクシーを拾って帰らなきゃいけない。





私「じゃあ、私こっちだから」





そうさわやかにお別れを告げ。
ディックと別れた。






そのときの私の気持ちは。
晴れ晴れした気持ち。




危ないことになったけれど。
神様に助けてもらえた。
ディックも助かったって言っていたし。
みんなハッピー。




酔った幸せ脳の私は。
アホなことに。
そんな風に思っていたのでした。




しかし。
神様はきちんと。
お仕置きだべ~を、残していたのです。





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Last updated  2012.12.27 03:08:45
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