カテゴリ:●猫
11月7日の朝8時前、くりくりが突然天国に逝ってしまいました。
まだ5歳になったばっかりで、今まで具合が悪くなったことなど一度もなかったというのに。 死ぬ直前まで、普段と変わらず元気だったのです。 その朝、普通にご飯を食べた後、天井をはう蜘蛛を見つけたくりくりは、その動きを目で追っていました。 捕まえられるところまで蜘蛛が近づくと手でちょっと押さえるようなしぐさをしても、すぐ離すので蜘蛛がまた何事もなかったかのように移動を続けていく様子を私も面白がって少し見ていました。 そのうちきっと蜘蛛は、どこかのすきまに逃げ込んでしまったんだろうと思うのですが、しばらくするとまた、くりくりは最初に蜘蛛を見つけた位置から天井を見上げていました。 その時、手を伸ばせばくりくりに届くくらいの場所にいた私が 「くりちゃん、蜘蛛さんはもうそこにはいないと思うよ」 と声をかけたのが、どう考えても5分くらい前のことでした。 その後、その場所にいながら、後ろ向きでなにかしていた(思い出せない)私はドサッという音で驚いて振り向くとすぐそばの高さ50cmほどのテーブルから落ちたらしいくりくりがおかしな格好で床に伸びていたのです。 足を踏み外したのかと思って 「くりちゃんどうしたの?」 と言いつつ抱き上げようと思ったものの、その姿が尋常ではないことを認めないわけには行きませんでした。 真っ黒な目を大きく見開いているように見えても、それはすでに瞳孔が開いていたのだと思います。抱き上げるべきか、動かさないほうがいいのか迷う間もなく今まで聞いたことのないような叫び声を発して完全に事切れてしまったことを知り、何がなにやらわからないながら、 「くりちゃん!死んじゃだめーっ!」 と叫んでいました。 抱き上げてただただオロオロするばかり、もう獣医さんに駆け込んでも無駄なのは過去4匹の愛猫を看取っているので、はっきりわかりました。 朝風呂に入っていた夫に 「くりが死んじゃった」 と言いに行くのが精一杯でした。 朝ご飯をあげたのは夫ですから、元気に食べて、自分がお風呂に入る前まで普通に遊んでいたのを知っているだけに、突然の死を信じられないのは私以上だったかもしれません。 8時過ぎ、夫が娘に電話でくりくりの訃報を伝えました。 昨夜、娘たちは我が家で食事をしているので、くりくりの元気な様子を10時間前くらいに見ているので、これまた信じられなかったと思います。 私がすぐそばにいながら見ていなった5分間にくりくりがどんなふうだったのか考えても、本当のことはわからないのですが、突然、心臓麻痺に襲われたと考えるくらいしかありません。 きっと、突然具合が悪くなって、私に助けを求めるようにテーブルの上を歩いてきて淵から落ちたのではないでしょうか。 ただただ悲しくて、徐々に冷たくなって行くくりくりを抱きながら泣いたこと以外、この日1日、私がしたことと言ったら、くりくりの棺つくりだけでした。 これまでの四匹のように心の準備ができる死に方ではなかったのでショックが大きくて、こんなに泣いたのは何年ぶりでしょうか。 何もする気になれなくて食事もできず、くりくりのそばで横になっているしかありませんでした。 すぐに火葬にする気にもなれず、三晩亡骸と添い寝して、ようやく本日回向院に行ってきました。 (涼しくなったとはいえ、保冷剤を使っても3日が限界でした。) 残された2匹の猫も様子がおかしいことを察したらしく、くりくりの亡骸がある間はいつもとは違って遠巻きに離れてじっと見ていて、私のひざに乗ることもありませんでした。 インターネットで調べたら、猫の突然死につらい思いをしたお話がいくつもアップされていました。 私もようやく、ブログに書くことができました。 悲しみ続けていても、くりくりが帰ってくるわけではありません。 今はあきらめがついて、普段どおりの毎日です。 甘えん坊のみみおが、また、膝に乗ってくるようになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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