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やはり一番の驚きは、「挙動不審」の桜井京介(^^;)
前作で吹っ切れた感じの京介が、ジムに通う(!)し、家事分担するし、昼型生活しているし・・・で、ふつうの人(かな?)になりつつあります。 そんな京介が、知り合いの女性の家庭問題(?)を何とかする気になり、はるばるヴェトナムまで行きます。 なんて書くと、かなり軽いようですが、お話はもっと深刻でミステリです。 「伊東忠太」という建築家について語られていますが、そちらは蘊蓄ということで、おいといて、どちらかというとヴェトナムの近代史や実情の方に興味をひかれました。 一般的にはそんなに知られていない、ヴェトナムの姿が語られています。 そしてモチーフが「鏡」。そういう存在がいくつか語られていました。兄と弟、老人とその姉、京介とある人物、・・・それぞれに、言いしれぬ切なさ・哀しさを感じました。 京介が、ゲームを仕掛けている人物に対し、仕返しのように、あることを企むところが、痛快でした。 最後はちょっとハッピーエンドでよかったです。 今回、蒼くんは始めと終わりに出てくるだけでしたが、そのわりにヘビーな思いをしてしまいましたが、そのあたりの詳細は、またどこかで語られるのかなあ? 『胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿』篠田真由美 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.04.27 22:37:39
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