|
テーマ:心のままに独り言(8830)
カテゴリ:独り言
考えさせられる仕事があった。
故人様は死後2ヶ月で腐乱して真っ黒に膨張し溶けて 蛆だらけで発見された。 残念ながら「もう打つ手無し」と判断され私の出る幕はなかった。 ご葬家は「勘弁してくれよ。しょうがねーな」と思ったのだろう。 葬儀なんてやる気もない。 とっとと焼いて下さいとの事だった。 式をしないで火葬のみで終わる事を「直送」という。 グチョグチョの蛆だらけだからというのもある。 金銭的にそのようにするケースもこのご時世多い。 だが火葬後お骨になってから葬儀をする「骨葬」という方法もある。 (今でもその方法が一般的な地域も沢山あるはずだ。) それももちろんやる気はない。 なぜこんな扱いか?・・・故人様は生前ヤ○ザだったそうだ。 依頼されたわが社としては故人様を火葬場の霊安室に連れて行かなければいけない。 滅多にないスゴい仕事に「どーする!?」と言いながら皆 興奮し沸き立っている。 キャリアが充分にあるハズの社員達が、そのように騒ぐ姿に静かにイラだった 最近は状態の悪いご遺体を棺ごと真空パックする業者もあるそうだ。 完璧に包み込むので臭いも体液も漏れない。 火葬場としても冷蔵庫が臭くなるのを嫌がるのでそれなら歓迎だ。 手間いらずで安価な新サービスを聞きまた社内が沸き立つ。 誰かが叫んだ。 「スゲーいーじゃん安いし!どうせ対面もクソもあったもんじゃないし!」 私の中で何かがズキッとした。 誰にも愛されない誰からも丁寧に扱われない人って何? 生前の酷すぎる粗暴に「早く死んでくれ」と生前から憎まれて それに値する人だったのかもしれない。 ただ「まるっきり価値がない」との社会的に烙印を押された人を見たようで 胸の深いところが重苦しい感じがした。 先日の9人殺傷した全く無反省の被告人でさえ、一応弁護士はつく。 http://qurl.com/dyfdn 私は正直、犯罪者の弁護をするという職業に単純に無理解だった。 でも気がついた。 犯した罪は消えなく極刑を間逃れない犯罪者でも たった一人だけでも絶対味方がいないと救われない事がある。 心だ。 この被告人が刑が執行される前に 「己の罪の重さを理解し反省する事」が 被害者の方だけではなく、加害者にとっても「心の救済」に繋がるからではないだろうか?と。 重罪人の唯一の権利ではないかと。 もし魂が永遠ならば? 心を改められずに愚か者のまま死刑にされる事こそが真の地獄 私は確かにこの9人も殺傷した大バカヤロウは極刑に値するとは思う。 楽になりたいなら自暴自棄になるより「早く目覚めなさい!」と言いたい。 人は「人の愛」を感じ取るかどうかで、人生が変わるはずだから 今、社内には別件の無縁仏の骨壷がある この方は金銭を残したが身内は誰もいない。孤立無援の人。 役所から以来されたので弊社で彼を納骨堂に納める。 それまで社内の片隅に鎮座してもらう事になった。 だが不思議なことに、彼が来てから仕事がずっと忙しいのだ。 私はお仏壇に手を合わせる機会があまりなかった為 「こんな事もあるのか」と 最初はおもしろがって故人様にお菓子やお水をお供えしていたが、 そのうち「そう言えば彼が来てから忙しくない…?」と皆気がついた。 骨壷の故人様 骨壷の故人様は、今にぎやかな会社にいるのが楽しいのかもしれない。 【 今日の教訓 】 人は「人の愛」を感じ取るかどうかで人生が変わる ●豪華特典つきの「アマ○ゾン・キャンペーン」も少し延長して実施中です。 ⇒ http://ideasakka.com/amazon/nagai ※24日某書店で平積みをお願いしてみました・・・感謝! ★こんなワタシでよければ「ポチッ」と願いますm( _ _ )m ↓↓↓↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月25日 23時05分51秒
[独り言] カテゴリの最新記事
|