坂本政道氏著の「人は、はるか銀河を超えて」という本には非常にビックリさせられました。つまり、どんな人でも簡単に悟りに達することが出来る機械が発明されたというのです。それがヘミ・シンクです。嘘か本当かは実際に使ってみないと分かりませんが興味はあります。この本の著者である坂本政道氏は東京大学理学部物理学科を卒業しており、その後ソニーでエンジニアとして全く唯物的世界に埋没していたのですが、35歳の時にロバート・モンローの本を読んでから人生観が180度変わり、スピリチャルな世界に入ってしまったそうです。書かれている内容自体は全く宗教色のない方法で科学的に宇宙の真理を解明しようとしているのですが、結果的に宗教で説いている真理にまで辿り着いています。
まず、ロバート・モンローが発明したというヘミ・シンクについて説明いたします。このヘミ・シンクとは肉体から霊魂を体外離脱させるための特殊装置で、周波数が微妙に違う音を聞かせて右脳と左脳を同調させ、誰でも体外離脱が出来るようにしたものだそうです。インチキ臭い感じもしますが一応信用して話しを進めましょう。現在アメリカにモンロー研究所があって実際に希望者を集めて、この体外離脱体験をさせているそうです。日本からの体験ツアーもあるそうで坂本政道氏が通訳として同行するとのこと。モンロー研究所は宗教色を一切排除しているので、言葉の使い方にも神経を使っています。霊魂を意識と呼び、霊界をフォーカスと呼び、守護霊をガイドと呼び、神という言葉は一切使わず生命エネルギーに置き換えています。このフォーカスのレベルは9つあるそうですが、この9つという数字は量子宇宙論の9次元と奇しくも一致しています。この9つのフォーカスに体外離脱した霊魂(つまりモンロー研究所でいう意識)が訪問できるという仕組みですが、さらに自分の前世も見ることが出来るというのです。つまり霊魂が体外離脱するということは時間のトンネルから抜け出すことにもなるので過去も未来も見えるし、物質界(トンネル内部)以外の世界も見えることになるのでしょう。お釈迦様が悟りの境地になったときに前世の全てが見えたといっていますから、やはりお釈迦様も体外離脱したということでしょうか。
このロバート・モンローは故人ですが、今でも霊界(フォーカス)で、モンロー研究所の支援をしているそうです。この体験によって参加した人の何が変わるかということが大事なところです。それを羅列させていただきます。これは坂本政道氏の意見ですが多少のアレンジはしております。
1.物質界以外に別の世界が存在していることをしっかり認識できる。そしてその物質界以外の世界も複数のレベルになっていることが分かる。
2.前世を見ることにより霊魂は不滅で輪廻転生を繰り返していることが分かる。
3.宇宙(?)の源から生命エネルギーが溢れており、宇宙に存在する全てが(鉱物に至るまで)生命体であり、全てが意識の糸でつながっている。つまり我々人間も宇宙生命の分身であることが分かる。
4.仏教の教えが真理に近いことが分かる。
坂本政道氏は仏教の教えが本当であることが分かると言っていますが、すくなくても輪廻転生と魂の不滅を説いている宗教であれば全て当てはまるのではないかと思います。
このヘミ・シンクという機械が本物であれば、悟りを求めて修行して方々にとって朗報になるでしょう。しかし、坂本政道氏が会社を立ち上げてこの体外離脱体験ツアーを商売にしていることを考えると何か落とし穴があるような感じもします。お釈迦様は「そんなに簡単に悟られてたまるか」と言うかもしれません。又、外の宗教も「商売の邪魔である」と警戒心を持つことでしょう。いずれにしても興味がありますので機会があったら体験ツアーに行ってみたいものです。