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ヒマでお気楽な毎日

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2006.10.24
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カテゴリ:気になるニュース
小学校5年生の夏休み・・・僕は学校のプールへ熱心に通っていた。

夏休み期間中、学校のプールは開放され水泳検定が行われていたからだ。
“顔を水につける”という程度の「10級」から始まり、平泳ぎ・クロール・バタフライ・背泳ぎ
のタイム計測まである「1級」まで。
僕は、何度か失敗しつつも頑張って最終的には3級まで取った。級を取るごとに水泳キ
ャップにつけるワッペンをもらえたことが子供心に何より嬉しかった。
新学期が始まるや、僕はワッペンを水泳キャップに付け意気揚揚と体育の授業に望んだ。

ところが・・・
新学期最初の水泳授業が始まる前、担任教師が僕に近づいて来てキャップを取りあげた。
「あんたみたいなクズが3級を取れるはずがない。どうせインチキしたんでしょう。」
(今でも憶えているが、ハッキリとそう言った。)
そして、おもむろに僕のキャップからワッペンをビリっと剥ぎ取った。

小学生の夏休みの貴重な証を、何の根拠もなく踏みにじる信じられないような暴挙。
今考えてみると、教師としてあるまじき行為であるばかりか人間としても最低だ。
50歳を超えた陰険な独身女性教師(後で知ったが日教組の地区古参メンバー)
そんな教師から、小学校時代の僕は日々過酷なイジメを受けていた。

僕の席だけ、わざと窓際に(窓に向けて)隔離されたり、机にチョークで「ナメクジ」と
書かれたり・・・おおよそ教師が小学5年生に対して行う所業ではない。

いつもは黙って耐えていた僕もその時ばかりは、あまりの不条理さにカッとなった。
「何をするんですか!検定した先生に確認すれば、僕がズルしてないことは分かります」
「あんたの事なんかいちいち覚えてるわけないでしょ」
「じゃあ、どうすれば信じてくれるんですか?」
「ふん・・・もう一度3級検定を最後までできたら認めてあげてもいいわ」
ヤツはニヤニヤと底意地の悪い薄笑いを浮かべている。

僕は一瞬躊躇した。3級検定には2回失敗して3度目にようやく合格している。
はたして、今回イッパツ勝負でできるだろうか?

失敗すること=僕の全人格が否定されること
成功すること=僕の名誉を回復すること


試練の時が来た。小学5年生にして。
「やります」
僕の存在そのものを賭けた危うい勝負が始まった。

信じられないことに、担任教師はそのためだけに体育の授業を使いやがった。
クラスのみんなはポカーンとした顔で、プールの脇に座っている。
みんなの前で僕が失敗することを見せつけ、恥をかかせようというミエミエの悪意。

芝居がかった口調でヤツは言った。
「先生ね、ナメクジ(←僕のことをそう呼んでた)が3級取ったなんてウソだと思うの。
でも、本人がウソだと認めないから、みんなの前でウソを暴いてやりたいの。これ
から本人に3級検定やってもらうけど、インチキしないようみんなで見張ってましょう」


腹の底から怒りが込み上げてきた。
しかし、頭の中は冷静だった。この勝負は一方的に不利だと瞬間的に悟った。

種目は、平泳ぎ200m、クロール100m、背泳ぎ50m、潜水15m

全てクリアしなければならないが、通常、複数人で検定を受けるため、次の種目までに休
憩のインターバルがある。
今回は1人きりなので、休まずトライすることになる。ヤツが休憩なんか与えてくれるは
ずがない。さして水泳が得意でなかった僕にとって、難関は最後の潜水。
ここで以前、疲れて2回ほど失敗している。肺活量の少ない子供には高いハードルだった。
冷静になって考えた時、この状況下で取るべき手段はハッキリしていた。
『出来る限りゆっくり流して泳ぎ、最後まで体力を温存すること』

このプランに従い、僕は可能な限りゆっくり泳いだ。どうせ3級にタイム制限はない。
平泳ぎ200mクリア! クロール100mクリア! 背泳ぎ50mクリア!

蟻が這うように、それでも確実にクリアしていく僕を見て奴はあからさまにイラついた。
途中から「速く泳ぐか辞めるかどちらかにしなさい!授業に支障が出るでしょ!」とヒス
テリックに叫びだした。そんなこと聞こえないフリして僕はひたすら泳ぎ続けた。

そして最後の潜水。小学5年生の小さい体は疲労していたものの、死ぬ気で潜った。
どんなに苦しくとも絶対に浮上しないと固く決意して。

クラスメートの話しによると、最後に浮上してきた時、僕は白目をむいていたそうだ。
意識が朦朧となり、視界が真っ白になり、大量の水を飲んでもなお潜水し続けたらしい。
心あるクラスメート2、3人が真っ青になってプールに飛び込み僕を引き引きずり上げてく
れたそうだ。
潜水距離は規定の15mどころか20mをも越えていたという。

しばらくしてプールサイドでゲーゲー水を吐きながら僕は何とか我に返った。
教師が近づいてきた。
「これで認めてくれますよね?」
するとヤツはみんなの方を振り返ってこう言った。
「こんなゆっくり泳ぐなら誰だってできるわよね。やっぱりズルだったけど仕方ないわ」
そして、小さく舌打ちして不愉快そうにワッペンを僕に向って放り投げた。

僕はア然とした。自分の過ちを認めて謝るどころか難クセつけて言い逃れするとは・・・。
さすがにこれはヒドいと思ったのか、普段はあまり接してこないクラスメートが授業の後、
「船が沈んだらゆっくり泳いでも生き残った方がいいよな。」と妙な慰めをしてくれた。

信じられない人も多いだろうが、この話は神奈川県茅ヶ崎市の某小学校で行われた何の
脚色もない実話。こんな日々が卒業するまでさらに1年半も続いた。






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Last updated  2006.10.24 23:30:14
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