藤川、2段モーション本格修正へ
2段モーション禁止で秋の大嵐? たけなわになってきた秋季キャンプ、秋季練習で来季から実施される投手の2段モーション禁止について各地で動きが盛んになってきた。今後に向けて大きな問題になることは間違いないだけに目が離せない。 セ・リーグ最優秀中継ぎ投手賞の阪神藤川球児投手(25)が、11月3日から鳴尾浜で始まる秋季練習で「2段モーション」の本格修正に入る。29日、久保投手コーチが明かした。 来年から投球動作の規制が厳しくなり、現行ルールの再認識を含め、大幅なフォーム改造を強いられる投手が増える。阪神で明らかに該当するのが今季、日本記録の80試合に登板した藤川だ。上げた左足のひざの上でグラブを1度たたき、タメをつくってから再始動するが、そこが「2段」と指摘されている。 「初動から終わりまで一連にしないといけない。他球団もやっているし、ウチも早く手を打つ」(同コーチ)。新ルール下で行った宮崎教育リーグでは違反投球が続出。阪神玉置は一瞬止まっただけでボークを宣告された。藤川の「タメ」は飛躍につながったフォームの根幹部分だけに、大幅修正は慎重な作業になる。 ただ藤川はシーズン中からブルペンで試行錯誤を続け、06年版のフォームを模索してきた。「問題はないです。球威とかも変わらないと思いますよ」と自信を示す。秋季練習ではさらに先を目指す、ニュー藤川を披露する。