カテゴリ:~07ワラビーズ
『余談ながら、前ウェールズ代表監督のグラハム・ヘンリーが、かつて以下のような内容を述べている。
「オーストラリアは戦力でイングランドやニュージーランドを上回る必要はない」 2001年、全英/アイルランド代表ライオンズのオーストラリア遠征の指揮をとった。 事前に「オーストラリアのラグビー」について分析しての見解だ。 細かな技術ではなく「オーストラリア人にとってラグビーとは何か」、つまりは「オーストラリア人とは何か」を考えたのである(いいコーチはみな同じことをする)。 なぜ「上回る必要はない」のか。 まずオーストラリアが世界に冠たるスポーツ王国であることによる環境とプライド。 もうひとつ、伝統的にオーストラリアにおけるラグビーはプライベート・スクール・・・ そこでは「自分を信じる」気風が培われている。 だから少し戦力で劣っても、勝利を得られる。事実かはともかく、そう語っているのである。 ワラビーズは、準決勝のオールブラックス戦で、なるほど「自分を信じる」凄みを見せた。 焦点を絞り切り、迷わずプランを遂行する。』 コラム・友情と尊敬 第17回「俺たちに明日はない」 藤島 大 2004年W杯・準決勝を総括した、藤島さんのコラムです。 先日の勝利を振り返ると、重なる点が多いので、引用すますた。。 文中引用された、グラハム・ヘンリーは現ABs監督ですが、弱いチームを指揮すると力を発揮するタイプのような気がしてます。 日本代表の監督に、最適じゃないかぁなと。。 *********************** 最新のIRB世界ランクで、ワラビーズが2年ぶり(だったかな?)で2位に浮上!! とはいえ、フランス&南アには、負けたままですから、順位が上がって良いものかは非常に微妙・・。 もともと、海外のラグビー・ジャーナリストからは、大変に不評な査定方式でしたが、改めて当てにならないシステムだという事が、分かりました。。 *********************** 先のABs戦は、プレビューも合わせると、今回で20回目のエントリーとなりました。。 次節、スプリングボクス戦のメンバーも発表になったようですし、最終回として試合の総括でも・・。 また、この試合のハイライト映像もUPされましたので、試合をご覧になった方も、なられて無い方も、是非どうぞ♪ コチラから。。 フル動画は、コチラから。。 ところで、あくまで私見ですが・・。 世間で言われるほど、「ABsと南アは強くない」と、今季の両チームの試合を見ながら思っておりますた。。 それもあって、「ワラビーズでも勝てる」気がしていたのですが・・。 実際に対戦を見てみると、南アは想像通りのレベルかなと・・。 怪我人が戻ってきても、何年も前からの指摘されている「攻撃のバリエーション」という課題が、改善されていない気がしてます。。 SP14では好調だった、南アのブルズとシャークスですが、守りの堅いブランビーズや好調時のフォースとの対戦では、攻め手の無さに泣いた記憶があり・・。 ましてや、なぜかアウェー戦では激弱なうえに、最善かつ最高の人選ができないのでは、W杯優勝は遠い気がします。。 ABsは、と言うと・・。 ○慌しい長距離強行移動 ○長期遠征 ○ナイター(時差) ○雨 ○微妙なレフリング ○PG連続失敗 ○謎の多い選手交代 これだけの悪条件が揃うと、ABsといえども試合終盤には足が止まり、判断ミスも増え、ハンドリングエラーなど軽いミスが多発する。。 反対に言うと、ここまでの悪条件が揃わない限り、力が落ちない・・。 ワラビーズは、2週間の準備期間もあり、試合終盤まで体力がもったものの、W杯でABsと対戦する事があるならば、またABsの調子次第になりそうな気がしてます。。 とはいえ、人材が多い(とされる)ABsや南アですが、選手交代が裏目に出た(気がする)「豪州-ABs」や「南ア-ABs」を見ると・・。 主力が抜けてしまえば、ワラビーズと同じで、高いレベルでチーム力を維持する事ができない気もする。。 今季、SP14の豪州チームの不調もあり、前評判が低かったワラビーズはというと・・。 ラーカム様を筆頭に、ジョージ・スミスやモートロックなど、個別には凄い活躍をしてました。。 そう考えると、クラブの強さと代表は、当然ながら別物ですね・・。 ********************** ABs戦でのワラビーズを振り返ると・・。 いつものメンバーで、いつもの試合をしただけの感もあり、これ以上の伸びしろが見えてこない気がしないでもなく。。 もし、チーム力が上がるとすれば、(全快ならば)レイサムの攻撃力が加わる事ぐらいでしょうか・・。 冒頭に引用のコラムで、藤島さんが書いていた、「焦点を絞り切り、迷わずプランを遂行する。」で、思い出したのですが・・。 ワラビーズのゲームプランは、案外、簡単な気がしました。。 ○相手13番を狙った攻撃 ○相手SHへのプレッシャー 攻撃は、BKの複雑なサインプレーで、「若僧」や組織防御を撹乱させる。 守備では、ラーカム様が、相手SHへプレッシャーをかける。 要は、相手の弱みを突くという事でしょうか・・。 ABsが、再三、抜かれ続けた13番周辺のカバーを、何ら修正できなかった(しなかった?)のに比べ、ダニング周辺だけは厚めのサポートで対応していたワラビーズとの差が、勝敗を分けた気がします。。 ワラビーズは、この試合に限っては、珍しく(?)モートロックのノックオンやエルサムの反則が顔を潜めましたが、これだけミスを無くしても、不調のABsに対して「楽勝」できる実力でないのも、事実かなと・・。 まぁ、録画を見直すと、改めてABsの怖さも見えてきますが。。 さてさて、この勝敗が、NZラウンドでの対戦やW杯に、どのような影響をあたえるのか、楽しみですねー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.04 20:57:57
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