カテゴリ:感じたこと
昨日は小樽で祖母の葬儀でした。
既に火葬は済んでいたので、日にちが経ってからの葬儀でした。 お寺でお葬式をしていたのですが、お経を聞きながら手を合わせている時、ふと 「あんた、ここで何してんの」 という声が頭に響きました(笑) 祖母です。 「なんでって、おばあちゃんのお葬式だからだよ」 と答えましたが。 というのも、私は祖母とはほとんどあっておらず、もともと私も祖母もサバサバしているので、正月だから、孫だから、祖母だからという~~だからという意識はお互いに無いんですね。 だから、「なんで来てるの?」と思ったのでしょう。 一般的に祖母というものは孫を目に入れても痛くないという程に溺愛するものですが、私の祖母は違っていましたね。 でもだからと言って意地悪だったとかではないんです。 すごく正直な人だと思います。こうゆうのもありだと。 父も孫である私の娘に対しては愛情というものをほとんど持っていないですね。 なので娘と父は昨日10年ぶりに会いました。 昨日は娘も連れて行ったのですが、私と娘の間に姿は見えないけど祖母は居るんですね。 で、いろんな話をしました。 「やっぱり〇〇(私の父)が可愛かったね」 と言い、同時に父が赤ちゃんの頃の映像も浮かびました。 「あの子とは4歳で別れたけど、大人になって再会してからも、その後も愛情をくれとかそんなことも無くて、息子として本当に優しくしてくれた」と。 父の話をする祖母は、姿こそ見えないけれど、どんどん軽くなっていく感じがありました。 当然のように長い人生を生きていたから苦労はあったでしょうけれど、そこにフォーカスするとズンと重くなるんですね。 なので、 「そうゆうのは手放していいと思うよ~」 とアドバイスしたり。 それから祖母は父との思い出にフォーカスすると、どんどん軽くなっていました。 人生で感動したことや、愛すること、そんなことがキラキラと輝くんだなというのを昨日目の当たりにしました。 もし死んだ後も持っていけるものがあるのなら、そうした「愛」のようなものを持って帰っていくんだなと間近で感じました。 「人を愛した」という気持ち をね。 ただ、恨みや辛かった出来事の思い出なんかも、手放さずに握りしめていても自由。 でも、その代り重くて上に行けないんだなぁと感じました。 祖母はまだ天には帰っていませんが、49日までにはかなりさっぱりするんだろうな。 ・・・っていうか、そんなにかかるのかな?って感じですね。 人として95年も生きていたので当然いろんな感情があるようですが、祖母にとっては父の話をするときがどんどん軽くなってキラキラしていくのを真横で感じておりました。 その後、父と祖母の妹弟と和食屋さんで食事をしました。 驚いたことに、誰も背中が曲がっておらず、一人は80代後半だというのに北大に通っているんです。 なので話し方もテンポ良くて楽しかったです。 絶対に80代には見えないんです。(60代にしか見えない) 大学生らしくリュックを背負って、とっても素敵な人でした。 それにしても、祖母の妹弟は、みんなバラバラな性格。 皆がカラッとした性格で、嫌味も無く、人のことを値踏みせず、素敵な人たちだなぁと感じました。 私も娘もこんな風に年を取りたい、とウットリと思ったのでした♪ 葬儀、食事が終わった後は、娘と小樽を散策しました。 小樽の観光街は中国人客でいっぱいで、あちこちで中国語が飛び交っていました。 ここは人気なんですね。 以前テレビで見て以来行きたいな~と思っていたカフェへも行けました。 ![]() ![]() ![]() 実際はもっと薄暗く、ピアノの生演奏もあり、素敵でした。 灯りはランプのみ。 暑くて眩しい外からここに入ると、本当に落ち着きました。 ウェディングドレスを着た中国人女性が写真を撮っていました。 キラキラ目を輝かせて、可愛かったなぁ。 外に出て歩いていると、ふと 「思うように生きた方が良い」 と祖母の声で聞こえました。 95年も生きていた祖母の素敵なアドバイスでした。 行は高速で、帰りは一般道路を通って帰ってきました。 ![]() 凄く綺麗な夕日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.08.25 13:07:47
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