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2010.08.18
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カテゴリ:★★★★★な本


親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける。『八日目の蝉』から三年。衝撃と感動に震える、角田光代の最高傑作誕生。




<感想> ★★★★★

本書は、毎日新聞「日曜くらぶ」に4月まで連載されていたものです。 

発売と同時にゲットしましたが、二年半ぶりの長編を集中して読みたい

ので一昨日まで未開封のまま放置してありました。 そのほとんどを電

車の中で読みましたが至福の時間が惜しくて、快速をやり過ごし各駅

停車を乗り継いで帰ってきた次第です。 (笑)


登場人物の一人が、子供時代のおぼろげな記憶を語りだす冒頭。 

両親とともに参加していたサマーキャンプ。 しかし、記憶の糸は突然断

ち切られます。 あのキャンプは何処で開かれていたのか?そして、参

加している自分以外の子供たちはどこの誰だったのか?そもそもキャン

プの目的はなんだったのか?エンターテイメント形式で読者を物語りに

引きずりこんでいく手腕は、いい意味でベストセラー作家の実力を見せ

つけられます。 しかし、物語の核はそれらが明らかになったあとに用意

されています。  


というわけで、ネタばれしてしまうのでこれ以上は書きません。雫

ただ、この作品のテーマは女性が直面するであろう、もっとも厳しい局面

での選択がその後どのような結果をもたらしていくのか?だと思います。 

しかし、この作品はその是非を問うものではありません。 この問題に限

らず、熟慮した選択が結果的に誤りだったと気がついてしまった時に味

わう絶望の先にはなにがあるのか?少なくてもそこには、選択したから

こそ残された何かがあるのではないか?そんな問い掛けがなされている

ように思いました。


ネタばれを恐れたせいで、まったく意味不明なレビューになってしまいまし

たが、読後感も悪くないし、ラスト近辺で私は二回ほど泣いちまうところで

した。 ただ、意地悪を言うなら登場人物が多すぎて、そのあたりの書き

分けがちょっと甘いような気がします。 そのあたりはきっちり押さえて読

みすすめてみてください。 私は角田さんの十八番キャラである紗有美を

軸にしました。 


もう一回『八日目の蝉』のような作品を読みたいとお考えの方には、ヨーシ

ャなくおススメです。






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最終更新日  2010.08.19 09:25:32
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