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2010.12.18
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カテゴリ:★★★★★な本


「この箱を開くことは、片手に顕微鏡、片手に望遠鏡を携え、短篇という王国を旅するのに等しい」小川洋子が「奇」「幻」「凄」「彗」のこだわりで選んだ短篇作品集。谷崎から田辺聖子まで。各作品ごとに書き下ろしエッセイ付き。




<感想> ★★★★★

本書は小川洋子さんが編んだアンソロジーです。 近・現代小説から

ご自身が魅了されている16の短編が収められています。 あくまで基

準はお気に入りということですが、かなり読者サービスに徹しているよ

うに思います。 


譬えるなら、行きつけの居酒屋や食堂で「珍しいの入ったんだよ。もし

よかったら・・・」
と差し出される小鉢。  盛られているのは食べたこと

ない食材や調理法だったりする場合もありますが、おおむね私の好

みにあったものです。 店主はあくまでさりげなく出してきますが、足

繁く通ってくる私の好みを知り尽くしているからこそ出来る粋なサービ

スです。 

こんなの好きなんじゃないの?

数ある料理の中から店主がチョイスする基準だと思いますが、このア

ンソロジーも自分(小川洋子)の作品を好んでいる読者のツボを心得

た上で編まれているような気がします。


収められている作品は以下の通りです。


『件』(内田百けん)/『押絵と旅する男』(江戸川乱歩)/『こおろぎ嬢』(尾崎翠)/『兎』(金井美恵子)


『風媒結婚』(牧野信一)/『過酸化マンガン水の夢』(谷崎潤一郎)/『花のある写真』(川端康成)/春は馬車に乗って(横光利一)


『二人の天使』(森茉莉)/『藪塚ヘビセンター』(武田百合子)/『彼の父は私の父の父』(島尾伸三)


『耳』(向田邦子)/『みのむし』(三浦哲郎)/『力道山の弟』(宮本輝)/『雪の降るまで』(田辺聖子)/『お供え』(吉田知子)



小料理屋「よう子」に足繁く通っている方におススメします。







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最終更新日  2010.12.19 21:20:52
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