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「僕みたいに田舎から東京に出てきた者にはたまらないんだよねぇ」
仕事先の2つ年上の人が言った。レコード会社勤務だけど、音楽も詳しくなくて、映画も本も好きじゃないという人。 福井出身の部長は「あれは電車で読まない方がいい。涙が止まらなくなるから」という。 どうも地方出身の40代男性にはたまらないものがあるらしい。 他にもいろいろ評判は聞いたけど、すこぶるいい。 これがリリー・フランキーの「東京タワー」だ。 東京タワー 部長に「泣きませんでした」というと、「鬼ッ」と言われた(汗)。 もちろん、ウルッとは来たんだけど、人が言うほど感動できなかった。多分、感動するぞ、さあ、させてくれぇと無意味な気合を入れて読んだのがいけなかったんだろう。 なんだ、普通の家族の話じゃないか。特に変わったことはない。 もちろん、いいにはいい。亡き母へのレクイエムとして、丁寧描き、その語り口もうまいし、引き込まれる。 書かずにはいられなかったという作家的な動機も感じられる。テーマを描こうなんて、不純さはなく、書きたいという一身て完成した作品だ。 それを素直にボロ泣きできなかった僕は、人として大きな欠陥があるんじゃないかとひどく落ち込むのだった。やっぱり感動しなきゃダメですか? ↓ランキング参加中です。現在49位。お帰りの際にポチッ!をお願いします。 ガーデニングしよう! 去年の日記は? 2005/7/7 【新製品】今度のモールスキンカバーはペンホルダー付き!!
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