犬を飼う前に…
我が家のペットのハムスターが亡くなって結構経ちました。結局うちにいる時間が長い私が全面的に世話することになるし、小動物がいいなあと渋る私を尻目に、次は犬か猫を飼う気になっているうちの家族。では安易な気持ちで飼わないように、まずは心構えからというわけで、県の動物保護センターに行くことにしました。ペットショップやブリーダーさんから買えば簡単に手に入る反面、不用とされて処分される不幸な動物もいると娘に知って欲しかったから。社会勉強も兼ねて。ここでは月に1度、子犬の譲渡会を行っていて、譲渡希望者は飼養前講習会が必修。昨日がその講習会の日だったので、娘と一緒に参加しました。いきなりテレビ神奈川の取材が来ていてビビッたけど、職員である獣医さん(古田新太似)のお話を聞きます。勝手な飼い主が多く、この仕事をしていると人間がキライになる、というひと言が印象的でした。勝手な飼い主の例。・年をとったから処分してくれと飼い犬を持ち込む人。(老犬を引き取る換わりに若い犬を譲れという飼い主もいたそうな)・病気になった犬を、お金が掛かるという理由で病院にも連れて行かず、ここに直接持ち込む人。・近所から苦情が来て飼えなくなったという人。(自分がちゃんとしつけないせいなのに…)・ペットを可愛がっていたお年寄りが亡くなり、「これはおじいちゃんの犬で、自分たちは犬が好きではないから処分しろ」と連れて来る家族。(つ、冷たい…(T_T))etc,etc…動物を飼う時には「こんなはずじゃなかった」と安易に手放す事がないよう、想像力を働かせることが大事だという獣医さんに激しく同感。想像力を働かせれば防げた事例。ペットショップで犬を買ってわずか1ヶ月で飼えなくなったと連れてきた例。「もともとアレルギー体質で、犬を飼ったら症状がひどくなったから」想像力が足りない…雷や花火大会の翌日には迷子犬の問い合わせが多くなる。犬が怖がって暴れることを想定して、逃げないよう処置をしておけば防げるのに…(ちなみに迷子犬がセンターに収容される期限は5日間だけ。それを過ぎると処分されてしまいます!)子犬は可愛いけど、15年後に老犬になった時を想像して愛せなければ飼う資格はなし!悪い例ばかり挙げているようですが、統計的に見ると処分動物の数は年々、確実に減っているそうです。その分、譲渡できる子犬の数が減って競争率はかなり高いそう。今月の譲渡会はもう先週終わっていますが、出たのは4匹だけ。幸い全部引き取られていったそうです。サイトに載っている写真を見るとまー、どれも由緒正しい?雑種ヅラ。鼻だけ黒い泥棒ヅラです(笑)。そう、譲渡会に出される子犬は基本的に雑種。別に雑種だからいやというんじゃないけど、どの位大きくなるかわからないと初心者は飼いにくいかもなあ。そのあたり、慎重に考えて決めないといけないですね。犬を飼う責任をいやというほど頭に叩き込まれた講習会でした。ためになったわ!