|
カテゴリ:音楽
12年前、自給自足の百姓を希望し、高知の過疎地に入植した時、小さなビニールハウスを作った。冬も野菜の耕作を楽しめるように、幅4メーター長さ13メーターの小さいモノである。
所が5年前だったか、寒い冬までビニールで囲って、春夏の野菜を作る必要は無い、南国高知だから、冬場でも路地で生育する野菜沢山あり、それを食べれば良いと思い、ビニールハウスを利用しなくなったから、その中に巨峰3本とピヨーネ2本を植えた。 葡萄は地中海が産地と言う所から考えると、雨の多いのは良くないそうで、高知のような多雨の県では、雨除けビニールの下でないと、旨く育たないと聞いたからである。つまりビニールハウスの屋根だけ維持し、横のビニールは取り除いた。 そして一昨年、ホンの少々だけ収穫でき、昨年は50房ほど収穫出来た。所が今年は大豊作と言うか、木が大きくなったのだろうが、一挙に130房も大粒の葡萄がタワワにぶら下がった。 ただ、問題もあった。当然無農薬だから、虫が多い。沢山の虫が葡萄の葉っぱを丸めて中に住むようになった。そしたら、その虫を餌にと狙っているのかどうか分からないが、ムカデが結構多くなったのだ。 だからムカデを用心しながら、厚手の手袋をして、手で葉っぱを摘んで虫を潰して行くのだが、葉裏に隠れているムカデは危険を感じて急いで逃げようとするが、直ぐに地上にちる。 葡萄は蔓木であり、ビニールハウスの骨材に吊して棚にしているから、私の頭の上に手を伸ばしての虫退治であり、もし私の首や頭にムカデが落ちたら刺されてしまうと言う危険が一杯の作業なのだ。まあ運良く刺される事は無かった。 7月中頃、結構色も付いて熟れて来たから、待ちきれずに食べるとまだ酸っぱかったが、7月末には美味しくなった。それから毎日毎日、女房と2人で葡萄を食べるのだが、二人の口では熟れるのが早く少々無理となり、近所に上げたり、娘の家へ送ったりした。それでも8月末の最終収穫まで、大変な量の葡萄を毎日食べた。 もう葡萄の木がビニールハウス一杯に伸び切ったから、これから木が大きくなっても、それほど収穫は増えないだろうが、それでも来年は最低でも150房は収穫が見込める。 食べ切れないとなると、やはり葡萄酒であるが、これは完全な脱税行為である。だけど葡萄は腐るし、勿体ないからと葡萄酒にして、自分で飲む分には、税務署もお咎めはしないだろうと甘く見ている。 まあ「恐れながら」と税務署に密告する人も、今頃は居ないから、100%安全だとは思っている。私は飲み助で、アルコールなら何でも良い。葡萄酒にすれば、どうせ少々だから数日で飲んでしまう筈である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.08 20:49:30
コメント(0) | コメントを書く |