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2006.01.30
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カテゴリ:音楽
 先日犬を連れて、少々遠いが、往復で3時間も掛かる所へ行った。つまり我が部落から、半島上部にできている県道まで約1キロを登り、県道を西につまり高知市の方向に約3キロ歩き、明徳義塾のある谷を約2キロ降り、我が部落と同じ浦の内湾に出たのである。
 その湾には、昔養殖真珠が盛んな時に、潮の流れを良くするために、小さな半島を途中でカットしたそうで、その為に半島の先が、島になったのである。その島は周囲が約150メーター程で、高さも10メーター程の小島が出来たのである。
 所が当時は養殖真珠が飛ぶ鳥を落とす勢いだったようで、その島に別荘でも建てようと思ったのか、島の頂上に橋を掛けたのだ。鉄骨で幅5メーター長さ15メーター程の橋である。
 それから養殖真珠受難の時代となり、今や我が浦の内湾では、1軒の真珠業者も居ない。全て倒産か廃業となってしまったのだが、当時、重機を使って掘削した海峡は幅が海上で5メーター程で、橋のある島の頂上では15メーター程ある。
 今回犬を連れてその橋の見える所まで行って、おや?と驚いた。上部に掛けられた橋に吊るすような形で、トタンの家が出来ていたのだ。また、そこから、20メーター程離れた島の海際の岩の上にもトタンで出来た2坪程の釣小屋が建っていた。
 何だ、あれは?と、探検の意味もあり、橋を通り、島に渡り、小屋まで降りて行った。誰も居ない無人の家であるが、どうもお金持ちが作る別荘では無いのである。今は作って間が無いから、綺麗なトタンだが、別荘をトタンで作る非常識に驚くし、整理整頓が全く出来ていないのである。家の前も色々と散らかしており、数年後には、乞食小屋になるシロモノ建物であった。まだブルドーザーも置いてあり、これからも整地して、何かを作るような体制であった。
 帰ってから、女房に言うと、その新しいく出来ている小屋の近くに住んでいる知り合いから聞いた話しをしてくれた。
 女房のその知り合いは漁師のお婆さんである。彼女の話しでは、何処かの都会の人があの島を買ったそうで、或る時お婆さんが島で牡蠣を捕っていると、変な家を作っている本人である或る人が来て、彼女に言ったそうだ。「この島は我々のモノだし、牡蠣は捕らないで欲しい」と、其処で「牡蠣は漁業権が設定されているから、漁民以外は捕れませんよ」と言うと、そのお爺さんは両手で合掌して、「この島は都会の障害者の為の施設となりますので、宜しくお願いします」と拝まれたそうである。
 余りにも気持ち悪かったそうで、どうも、何かオウムや、電磁波とかで白い布を張りまわる宗教団体のようなモノが来るのではなかろうか、と心配していたそうである。確かに変な施設である。今後どうなるのだろうか?





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Last updated  2006.01.30 20:10:57
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