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カテゴリ:趣味の木工
あれから毎日製材所に通って、檜の大木と格闘してきた。人間というのは学習する動物で、始めは6本ぐらいしか皮が剥げなかったが、最終は12本ぐらい皮が剥げるようになった。そして3月8日に製材所にある檜の皮剥ぎは終わった。まだまだ檜の皮が足りないと思う。別れる時、製材所の社長に、また剥ぎやすい檜が入ったら連絡して欲しいと言うと、快くOKと言って呉れた。
今日は檜の皮を10ヘーベの面積に並べて、それを束にした。その束の大きさから、今回集めた全ての皮と比較すると、約100ヘーベの皮を集めた事になる。 もし屋根の面積が30ヘーベなら6枚重ねに葺くと、30×6=180ヘーベとなる。多分30か40ヘーベの屋根となるだろうから、180から240ヘーベの皮が必要となる。今日で大体必要量の半分を確保した。 恐らく6枚重ねで屋根を葺いたとしても、毎年1枚が腐って行くと計算すると、3~4年で葺き直しとなる。それなら、10年ぐらい持つように、十数枚重ねにするべきだし、1年に1枚腐るかどうかも分からない。もっと早く腐るかも知れないし、1枚で数年持つかも知れない。全く不明である。 それと、もう一つの疑問が出てきた。それはロッグハウスにすると、丸太の横重ねだから、乾燥度に寄って結構屋根が上下する事である。木は縦には伸縮しないが、横には結構伸び縮みをする。 今、我が家の床板でも、夏と冬では床板の隙間の間隔に差があるのだ。つまり冬は乾燥するから、隙間が広くなり、夏は湿気が多いから板が伸びて、隙間が少なくなるのである。 多分、1~2%ぐらいは空気湿度の多寡で、伸びたり縮んだりする。だから、家は一階建てでも高さは3メーターぐらいはあり、生木でロッグハウスを組むと、1、2年で乾燥して、30cmも低くなるそうである。つまり生木が乾くから家の高さが低くなるのある。 乾燥済の丸太で組んだとしても、今度は空気の湿度で、家の高さが1~2%は上下するだろう。窓枠はその変化を考慮して、溝に入る窓枠の部分の幅を長くして、上下の変化に合うモノを作らねばならない。つまり1%の変化だとしても、窓の高さが1メーターなら、雨の日と、晴天の日では1cmも長さが違うのである。 大問題は風呂場なのだ。薪で焚く五右衛門風呂を女房が希望しているから設置しなければならず、火を焚く以上、釜の所は土地から1メーターぐらいの高さは伸縮のないレンガかセメントかで、釜を支え、その下で火を燃やすから、その部分は伸縮がない。なのに釜の高さまで組んだロッグハウスの他の部分は当然伸縮がある。 どのように処理するべきかで、檜の皮を剥ぎながら、頭の中で数日悩んだ。乾燥した日は風呂場には広い隙間が出来、風が入るのは困るしね。その回答が浮かんだ。 つまり釜の高さまで、他の部分は丸太を縦に並べるのである。窓の下の所まで縦のロッグハウスにして、窓から上の部分から横のロッグハウスにする事で、そして釜の高さを窓と同じにすれば、無伸縮と同じ構造になると考えたのである。多分これは正解だろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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