|
カテゴリ:国内政治経済
今、新銀行東京が危機に立たされている。その石原知事のテレビでの答弁がふるっていた。100%自分の責任なのに、酷い知事が居たものである。
彼が作らなければ新銀行東京など、この世に無いのである。この銀行は、民間の銀行が5マンとある東京で、バブル崩壊が終わってから、つまり必要が少なくなってから、都の税金で設立した中小企業向けの銀行である。 株式会社だから、その経営責任は石原知事の言うように、確かに銀行の経営者にあるが、危険な相手に無担保無保証で貸し付けて、どうして利益が出るだろうか。そんな無謀な銀行を税金で作った責任は石原知事にあると私は言っているのである。 数年前、都が新しい銀行を設立するとのニュースを聞いた瞬間、こうなると分かっていた。絶対に赤字になり、石原知事が困るだろうと思ったのだが、その通りになった。 当時、そんな馬鹿な事は止めなさいと諌める人が居なかったのだろうか。あの性格だから、誰も言えなかったのだろう。 こんな貸付方法の銀行は、誰が遣っても赤字だと思う。色々な銀行が沢山ある中、新設の銀行が無担保無保証で殴り込みを掛けると、貸し倒れが増えるだけで、黒字に出来る筈がない。これは経営の常識ではなかろうか。 どんな業界でも、そんなに甘いものではない。バブルの時マスコミが、銀行は貸しはがしだと攻め立てたが、他人の預金を集めて貸し付ける銀行である以上、貸した相手が危なくなると当然の事だと思う。安易な気持ちで回収を怠ると、今度は自分の命取りになるのだ。 その上、既存の会社には目に見えないノレンという財産があるのに、新しい会社はそのノレンという財産がゼロなのだ。 また、経営には使命が重要で、利益追求という生き残りを掛けた使命を最重要に掲げても、倒産する会社は一杯あるのだ。なのに中小企業の為との使命で経営して、利益など出るような生易しい業界がこの世にある筈が無い。民間では競合先は命がけで働いているのだ。 それにしても2005年からの創業で、アットいう間に1000億円の累積赤字だそうで、唖然としている。余りにも短期間であり、経営陣は余りにもお粗末であった。 今後の予想だが、潰すか、何所かの大手銀行に持参金付で吸収させて貰らうか、この2つしか道は無い。だけど吸収案は断られたようだから、潰すしか道はない。 400億円の増資を都の税金で引き受けても焼け石に水で、1、2年生き伸びるだけである。無担保無保証で金貸し業などドダイ無理な発想なのだ。 どうしても無担保無保証で金貸し業を遣るなら、その貸し倒れ分を金利で稼がないと、経営は成り立たない。そうなるとサラ金のようなものになり、借り手も減るし、無意味な銀行となってしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.15 19:39:16
コメント(0) | コメントを書く
[国内政治経済] カテゴリの最新記事
|