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カテゴリ:音楽
先日、琴の演奏会に行ったが、その時の聴衆のマナーに付いて、少々疑問に感じた事があった。 それは岡本知高が、琴や三味線や尺八が演奏している途中に花道から舞台に出たのだが、演奏中なのに大きな拍手が湧いたのであった。つまりその時の楽器の演奏は拍手で聞こえなくなったのである。 またその演奏の最後の方で、彼が高い声で歌い切った時、まだ楽器は演奏しているのに、拍手が湧いた。そして拍手が終わってからも、演奏は数分続いて、合唱団も岡本知高もまた歌い始め、それからおもむろに終わったのであった。 歌舞伎などでは、演じている途中に「○○屋」とかの声援が観客から飛ぶが、日本の舞台と西洋式の舞台とは少々常識が違う場合もあるし、これら拍手も演奏の一部であり、良いと思う方も居るかも知れないし、最後までジックリと演奏を聞きたい人には邪魔な拍手である。 例えばベートウベンの第九の第4楽章で、最初にバリトンがソロで歌い始めた時、拍手をするのと同じである。また最後の最後で大合唱が歌い終えた時、オーケストラはまだ演奏しているのに、拍手をするのと同じように感じる。 だけどイタリーの有名な民謡などで、偉大な有名歌手が素晴らしい声量で歌い始めると、拍手が起こるような気もするが、どっちが聴衆として正しいマナーなのだろうか。知っている方はお知らせお願いしたいものである。 私は一切何もせず、演奏が終わるまで、じっと聞いている方が好きである。横に色々な考えの他人が大勢居るからである。 まあ、あの会場は田舎であり、演奏途中に会場内を歩く人が居たのはどうも許せないが、そのような非常識なお年寄りが結構多いのが日本のおおらかで良い所かも知れない。 話は変わるが、クラッシックの演奏会では、一切の説明が無い。あれはどういう意味があるのだろうか? 曲の内容など、プログラムに印刷されているし、当然知っている人が来て聞くべきと思っているのだろうが、どうも不親切な気がしてならない。 演奏直前はコンサートマスターが弾いたラの音に、全員が自分の楽器の音合わせをするだけだ。これも大事かも知れないが、何か説明があっても良いように感じてならない。 演奏前の音声による紹介はお節介だと感じる人だけが演奏会場に行く資格があるのだろうか。この辺の事情も知っている人がいるなら、理由を知らせて欲しいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.22 13:21:54
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