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カテゴリ:国内政治経済
太平洋戦争はエネルギーで始まり、エネルギーで終わったと言うのが、後世の歴史家の一致した意見である。つまり、先の戦争はエネルギーで戦争が始まり、エネルギー不足で、日本が負けたのだと言う意味である。 そして今回の話だが、巨艦の即停止は無理であり、つまり今回は、原子力発電の再開問題を言及したい。 結論から言うと、今の一連のマスコミ報道からして、原発の再開は無理だろう。そして、この夏、大阪で計画停電が始まり、民衆は右往左往しながら、追い込まれ、そしてやっと世論が大飯原発の再開に傾くのだろうと、推測する。 そして、何処かの原発で、定期検査後の再開ができると、後は雪崩を打ったように、再開して行くのだろう。 そのような予測が出来るのも、変な話だが、そんな回り道しか無いのも、民主主義の意見調整と言うか、意見集約の過程なのだろう。 電力は今の技術では貯めるのは難しく、消費と生産を同時にするのだから、夏の最大の消費時間に合わせた発電能力が必要なのだ。 そして、日本の経済は巨艦である。小さなボートでは無い。巨艦はストップを掛けても5キロ位は前に進む。日本経済もそれと同じで、原発の即停止は不可能だと言うのが、国民には分からないようである。 これから長い時間を掛け、原発の代替発電を促進しながら、原発を廃止に追い込むと言うのなら、理解できるが、どっちにしても即停止は無理なのが、分からないようで、残念だ。 だから、私は大阪の橋下の諸々の意見は99%理解し、支持もしているが、事この原発に関しての発言は、指導者としては間違っている。総合的発言では無いと言う意味だ。それなら代替方法を説明する責任がある立場なのだ。 代替発電を言わずして、原発停止に追い込むのは立場上、間違っている。彼は今や一般庶民では無いのだ。 それとも、原発を即停止し、経済や生活が目茶目茶になっても、その方が大阪に、イヤ 日本に良いと言うのなら、つまり其処まで考えての橋下の意見なら、理解できる。 所で、原発反対派に取っては、今が最大のチャンスであり、もし再開したら、原発廃止に追い込めない。経済などどっちでも良い、要は今のチャンスを逃がさないと言う人達だから、それはそれで、彼等の行動は分かる。 だけど私の意見は違う。経済も生活も維持し、代替発電を促進しながら、数十年で原発を縮小廃止に追い込むべきだと思っている。 そうこうしている内に、原発に対抗できる新しい安全なエネルギーが開発されるかも知れないし、世界のエネルギー情勢も段々と変化して行く。 日本はエネルギー小国なのだ。後数年で国際収支が赤字必至の状態であり、どのようにエネルギーを入手するのか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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