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カテゴリ:国際問題
4月3日の高知新聞で、移民の問題が掲載されていた。つまり100万人もの外人労働者が既に、日本で働いているのに、本質的議論と結論が出て居ないと言うニュースだった。 そして先月の27日のブログで「ベルギー事件で思うのだが」で、私の気持ちを吐露したが、珍しく反対意見がメールで来た。 日本人は、反対意見を直接は相手に言わない習慣があり、私が色々な意見を書いても、余り反対意見は聞けないが、この移民や難民の受け入れ問題は、微妙な問題のようで、ハッキリと反対と言う意見を貰ったから、少々気になった。 だけど反対は2名なので、果たして日本人の大半の本心はどうなのか、分からない。賛成意見は何通も来たが、日本人は反対意見を直接表明するのは珍しいから、この反対意見は、恐らく、この数倍はある筈だ。だから重要だと感じたので、再考してみます。 頂いたO氏の意見です。 世界の中における日本の立場、地政学、政治、経済、科学、文学いろいろありますが、宗教、人種、民族が単純というのはこれまで恵まれてきましたが、グローバル化時代になりますと弊害も生じてきます。移民を受け入れる環境整備が何より大切です。 家電と製鉄が中国に敗れ残念な気がしますが、トップの責任であることは間違いなく、トップが日本人から外人に変わるのが良いかも知れず、日本もこれまでの在り方から変化せざるをえません。価値観の変化で、老人は引退すべきと思いますし、私は良き時代を過ごしてきたから感謝です。 T氏の意見 私は難民を極力受け入れるべきと考えます。色々トラブルはあるでしょうが、多種多様な人種が混在出来る場所が増える事が望ましいと思っています。 そして或る雑誌でウシオ電機の牛尾会長が下記のように言った。 日本人と言うのは基本的に他人に親切だし、自然が好きだし、歴史や伝統を大切にする民族です。そう言う民族の幸せ感というのを突き詰めると、どうも国際競争力に余り向かない様な気がするのです。 アングロサクソンと言うのは狩猟民族で、獲物を獲るか、自分が遣られるか、ウイナー テイクス オールの世界で生きて来た人達だ。 けれども日本人は村意識が強くて、村八分に成りたくないから、余り目立った事はしないし、どちらかいうとアナログ世界のイチかゼロの世界でない人達の群ですから、熾烈なグローバルの戦いには向かない。 また、別の雑誌ではオックスフォード大学学長のハットン氏がこう言っていた。 将来性の無い中国に比べると、日本の未来は非常に明るいが、一言で言うと、もっとオープンに成る事でしょう。ほぼ単一の民族で、信頼が重視される社会においては、会社等の組織が既存権力に結び勝ちになり、旧弊が変わらない。 国民がどう思うか分かりませんが、日本も移民政策を進めるべきだと考えています。つまり、これからはもっと多元主義を取り入れる必要があると思います。 このような、私と少々違う意見を列記してみた。どれもこれも、良く分かる。私もそう思う。だけど、マイナス面も考えてしまう。このマイナス面を差し引いても、移民難民を受け入れる方がベターなのか? 私の勝手気儘な意見を言うが、はやり難民に関しては、人道的に遣らねばならない。しかも近い将来、北朝鮮が崩壊する可能が高く、大量の難民が押し寄せるだろう。その時、海で死ねと、海岸での上陸阻止など、出来る筈がない。 数年前だが、韓国に上陸しようとした難民船を軍艦で曳航して、沖で、切り離した。こんな非人道的な事が許される筈が無い。だけどこの韓国の措置は、国際的に大きく非難されたようでもなかった。 まあ、どっち道、難民が来たら、海の沖に追い返す事は出来ないから、嫌でも受け入れる道しかない。将来の日本人として受け入れるべきだろうと思う。 此処で議論すべき大問題は移民だと思う。意見百出となるだろう。此処でも私の意見を言う。受け入れても良いが、相手を選ぶと言う方法を取りたい。要は社会的に平均以上の階層を受け入れる。平均以下の人は、受け入れない。そんな方法を考えるのです。 理由は、子々孫々まで、日本人に成るのだから、真面な人が多い方が良いのは、誰も歴然と分かる。医者とか弁護士とか、大学の教授とかは上流過ぎて、中々来て呉れないだろうが、学校の先生とか、金持ちとか、腕の確かな技術者とか、色々な物差しがある。 そして今、変な法律で、つまり「研修」と言う嘘の建て前名目で受け入れている労働者だが、つまり看護士とか、一般的肉体労働者は可能な限り、受け入れない様にする言う事です。 そのような労働は、給料をかなり高くして、日本人で遣ると言う事です。コストを上げると、引き籠りや、無職の人も働きだすと思うからです。 そして何時の間にか、研修と言う名目で、日本は肉体労働力を100万人も受け入れているが、もうその法律を改正して、縮小に転じて欲しい。 それは得手勝手な方法だと感じる人も居るだろうが、相手を選ぶのは、当然でなかろうか。それぐらいの事を選ぶ権利はあるように思う。移民の受け入れは、個人の結婚と同じようなモノなのに、選べないと言うのは変だと思う。下層の人は難民として、これから大量に入って来る可能性が高いのだから、移民では上層を選びたい。 これぐらいの事を要求して、何が悪いのだろうか。皆それぞれが考えれば分かる事だが、第一自分の家の隣で住む外人が、お金持ちとか、上流の人なら、歓迎も出来るし、喜んで付き合える。そして犯罪も少ないし、常識も高い人が多い。 下層の労働者は、平均的に落ちるから、下層になっているのであり、受け入れを極力避けるようにしたいのが本心ではなかろうか。 そして受け入れ派は、グローバルの世になるから、選ばずに受け入るべきと言うだろうが、どこの国も移民の受け入れはある程度の条件を付けている。 そして逆に、受け入れだけがグローバルでは無い。日本人が出て行くのもグローバルなのだ。ドンドン日本人が出て行く政策を推し進めるべきだ。 それにしても、若者の海外留学熱が消えてしまった。日本に引き籠って、海外に出て行こうとしない。どうすれば、ドンドン外国に出て行くようになるのだろうか。 私が若い頃は、何が何でも海外に行きたかったのだが、今の若者は、日本の企業に就職して、一生を安穏に送りたい若者が増えているそうだ。こんな気持ちの人が多いのなら、経済発展は望めない。経済はマインド(やる気)なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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