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2018.08.22
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カテゴリ:国内政治経済

 毎年8月、この最低賃金を幾らアップするか、各県で色々揉める。単純な理想を言えば、同じ国なのだから、同じ金額が当然と思う。そして賃金は、物価と言って良いのかどうか分からないが、諸物価の中では最重要問題である。

そして全ての物価は需要と供給で決まるのが、自由主義社会の原則だ。だから賃金は求人数と求職数が、多いか少ないかで決まるのが、当然なのだろう。

だけど、単純にその様に捨て置くと、求人側が弱いから、第三者を交えた代表達で審議して決めるのだろう。

だから毎年各県で、経営者と労働者と学識経験者等の代表を集めて、揉めながら協議して、決めている。その代表者達は最低賃金の数倍の所得を得ている人達ばかりで、何か皮肉でもある。

同じ国なのに、県に寄って違うのは変だと思う場合もあるが、賃金も需要と供給で決まるなら、有り得る。例えば、或る魚が或る地域で大量に獲れたら、その魚はその地域では暴落する。賃金も同じなのだ。だから各県で決めているのだ。

だが、高知県では高知市だけに人口が集まり、仕事も集まっている。つまり郡部と市内とでは大きな差があるのに、県単位で最低賃金を決めるのも変な話だが、車で1時間位なら、通勤できるから、仕方無いのかも知れない。

そして給料の高低は非常に重要だが、生活方法、つまりお金の使い方で、大きく差も出る。私の知り合いが、数百頭の牛を飼っている。

そんな仕事をしても、高所得は難しいと思うのだが、全てフィリピン人労働者を、雇って作業させ、乳をスーパーに出荷している。

それも県の最低給料を払っていると自慢していた。最低給料で自慢は無いだろうと思ったが、良く聞くと、フィリピンの彼等彼女等は、3年働いて、自国に帰ると家が建つそうだ。

無駄な生活費を掛けない様に、寮を作って生活させており、月2~3万円で、生きて行けるから、結構貯めるそうだ。

762円×8時間×25日で、152800円だから、残業しなくても、月に10万円以上の貯金は可能で、しかも労働が8時間で終わる筈も無く、もっと働くから、3年働けば5~600万円溜まり、自国に持ち帰ると、家が建つのだ。

時給が762円など、馬鹿らしいと思うか、生活を切り詰めて、貯めるかで、全く違う結果が出る。日本人なら、誰もが世間の常識で生活する。

どうしても平均的日本人並の生活を続けるから、762円の安い給料では働く気も無くなる。だけどそんな低い給料でも、大金を貯めるか貯めないかは、使い方にも寄るのだ。

東京では最低賃金が985円だが、全国一律で、東京並にするのが理想だと思うが、理想を言っても仕方無い。現実に即した方法しか無いのだろう。

この様に理想と現実の差が結構多い。特に憲法に理想と現実の乖離がでている。そうそう最近の話だが、9日に「よさこい踊り」を盛り上げる為に、自衛隊のブルーインパルスが高知上空を飛んで呉れた。

が、新聞を見ると、否定的な意見が半分を占めた。市街地の上空を危険な曲芸飛行をするとは、許せない。裁判に訴えると言う馬鹿な意見が大きなニュースになる。憲法9条を理想としているからこんな意見が飛び出す。

だけど、一般世間でそんな馬鹿な意見を言う人は居ない。要は理想を追うと、現実が見えなくなるのだろう。











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Last updated  2018.08.22 06:32:44
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