石炭火力発電は日本が世界一
今回の福島原子力発電所の爆発事故で、今後電力はどうなるのだろうと、日本中大騒ぎであるが、実は日本の石炭火力発電技術は世界一なのだ。 石炭火力は、昔からコスト的には非常に安く、また資源も世界中に万遍に存在しているし、素晴らしい良い燃料ではあるが、欠点は地球温暖化の最大原因になっている。 アメリカも中国もインドもドイツも、この石炭火力が主力発電なのだが、日本の石炭火力発電は技術面では世界の最先端を走っている。 つまり、温暖化の元となる硫黄酸化物と窒素酸化物の排出面で、日本の火力発電では一番クリーンだと言われているLNG並みの排出に抑える技術を確立している。 その上、一番の大問題は、そのエネルギーの電力転換率である。どこの国も石炭の持つエネルギーの30%位しか、電力を生産できないのに、ボイラーを超高温、超高圧にすることで、日本は43%にアップしたのである。 これは大分前に聞いてはいたが、最近はもっと凄い技術が確立された。それは石炭ガス複合発電と言うもので、石炭をガス化し、そのエネルギーでタービンを回して発電し、その排熱をまた利用して、二度目の発電をする事で、石炭の持つエネルギーの57%の電力を生産する技術を確立したのだ。 これは、中国韓国の追従を許して居ない技術だそうだ。つまり、同じ石炭量で、約倍の電力を作れるのだから、これから世界中の石炭火力発電所を日本が建設出来るのだ。 話は変わるが、日本の何かが世界一だと言うと、嫌がる輩が結構居る。大体が高学歴の社会主義的発想の人である。世界一だと言うと、即右翼だと断定する。 そして彼等は自逆的に日本が悪い事を強調する。大手マスコミは大半がその発想で、謙譲の美徳を超えている。 戦後教育の遺産なのだろうが、困った事で、どんな産業も競争の中で生き延びており、それで社会は発展をしている。競争に負けたら即倒産だ。 まあ、そのような社会が悪と思っているのだろうが、大昔の生活に帰る訳にも行かないし、激烈な競争社会が良いとは思わないが、どうすりゃ理想社会が出現するのだろうか?